2018年6月6日に施行された生産性向上特別措置法に基づき、「新技術等実証制度」いわゆる「規制のサンドボックス制度」が創設された。
これは、IoT、ブロックチェーン、ロボット等の新たな技術の実用化や、プラットフォーマー型ビジネス、シェアリングエコノミーなどの新たなビジネスモデルの実施が、現行規制との関係で困難である場合に、新しい技術やビジネスモデルの社会実装に向けて、事業者の申請により、規制官庁の認定を受けた実証を行い、実証により得られた情報やデータを用いて規制の見直しに繋げていく制度だ。
今回、この「規制のサンドボックス制度」の経済産業省認定案件として、新たに以下4件の実証計画が認定された。
- キャンピングカーの「空間」の活用に関する実証
事業所管省庁:経済産業省
規制所管省庁:厚生労働省
バスを改造したキャンピングカーを、ユーザーが選択した場所にて移動できない状態で貸し出し、キャンピングカーという「空間」に対するニーズの多様化に関する社会実験を行う。
観光客や運転免許を保有しない者、運転免許を保有しているが実際には運転を行わない者に対してもキャンピングカーの貸し出しを行うことで、昨今の宿泊ニーズ、体験ニーズの多様化に貢献することを目指す。 - 電動キックボードのシェアリング実証(2件)
事業所管省庁:経済産業省
規制所管省庁:国家公安委員会及び国土交通省
大学内の一部区域を擬似的な道路と位置づけ、電動キックボードのシェアリング事業により、車両の安全性、交通の安全性、利用者ニーズ、事業性等を確認し、適切な制限に関する提案を行うための情報を収集する。
将来的には、通行区分や車体要件等が適切に整備されることで、外国人観光客や日本在住者を含め、適切な形で電動キックボードを公道で走行できる環境を実現し、人々の短距離移動の効率化や、各地域における観光客誘致等に貢献することを目指す。 - ハイブリッドバイクの公道走行実証
事業所管省庁:経済産業省
規制所管省庁:国家公安委員会及び国土交通省
人力のみによる走行だけができる状態に改造した電動ハイブリットバイクをレンタサイクルとして活用し、自転車用の通行区分を通行して安全性に問題がないことを実証する。将来的には、人力のみによる走行で、普通自転車として取り扱われることにより、日々の短距離移動に活用可能な形で当該車両を提供していくことを目指す。
出典:経済産業省ウェブサイト
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