NVIDIAは、エッジでロボティクスデバイスおよび組み込み型コンピューティングデバイスに適したAIスーパーコンピューター「Jetson Xavier NX」を発表した。Jetson Xavier NXは、クレジットカードよりも小さいコンパクトなJetson Nanoのフォームファクターで、エネルギー効率に優れている。最大で14TOPS(10Wの場合)または21 TOPS(15Wの場合)の演算能力を持ち、電力消費量は10ワットだ。
Jetson Xavier NXは、複数のニューラルネットワークを並行に実行し、複数の高解像度センサーを同時に処理する。他のJetson製品と同じCUDA-X AIソフトウェアアーキテクチャがベースとなっており、すでに組み込み機器を構築している企業は、マーケットへの投入時間の短縮ならびに開発費用の削減が可能となる。
NVIDIAのソフトウェアアーキテクチャアプローチの一環として、同製品は、現代的かつ複雑なAIネットワーク、ディープラーニングのための高速化ライブラリ、ならびにコンピュータ ビジョン、コンピュータ グラフィックス、マルチメディアなどを実行する、包括的なAI ソフトウェアスタックである「NVIDIA JetPack software development kit」に対応している。
また、NVIDIAは、データセンターおよびエッジでのAI推論ワークロードの性能を測定する5つのベンチマークすべてでトップとなったことを発表した。Jetson Xavier NXでは、これらのベンチマークで使用された、「Xavier SoC」の新しい省電力バージョンが採用されている。
Jetson Xavier NXは、小型の商用ロボット、ドローン、工場のロジスティックスおよび生産ライン向けのインテリジェントな高解像度センサー、光学検査、ネットワーク ビデオレコーダー、携帯医療デバイスならびにその他のインダストリアルIoTシステムなど、サイズ、重量、共有電力または費用の制約がある組み込み型エッジコンピューティング デバイスに適している。
同製品は、エッジシステムの大量生産を行う企業向けに、3月に399ドルの価格で販売される。
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