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三菱電機とNTTコミュニケーションズ、監視カメラを用いた新たなソリューション提供で協業

三菱電機株式会社とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、監視カメラシステムに、映像解析技術(AIによる人間の動作検知など)やクラウド・ネットワークなどのサービスを組み合わせた新たなソリューションの提供において協業すると発表した。

現在検討中の監視カメラと映像解析の連携システムについては、「SECURITY SHOW 2016」(3月8~11日、於:東京ビッグサイト 東2・3ホール(SS3601) 三菱電機ブース)に参考出展する。

今後、2016年度上期から小売店舗や金融店舗など実フィールドでの実証実験を開始し、映像解析の実用性の確認やネットワークを含めたシステムの最適化を検討し、実サービスの提供を目指すという。

 

協業の背景と概要

三菱電機は、1954年に国産第1号の監視カメラ(火力発電所の炉内監視に利用)を製品化して以来、主に道路・河川・ダム・港湾などの様々な公共施設に監視カメラや映像解析システムを提供してきた。近年は、この技術を活用し、公共施設に加えてコンビニ・スーパーなどの小売店舗や金融店舗・ビルなどの幅広い分野で、顧客のニーズに合わせた高画質で使いやすい製品を提供していく。

NTT Comは、2012年に企業向けのクラウドサービス「Enterprise Cloud」の提供を開始し、幅広いAPIの対応や、VPN接続による安心・安全なアクセスと、クラウドリソース管理のためのポータル機能を提供している。また、映像解析では、人間の「動作」を理解する新しい人工知能「時系列Deep Learning」を開発し、映像データから、「きょろきょろしている」「しゃがんでいる」「ものを置いている」などの動作を高精度に検知することに成功している。このような技術を活用し、様々な用途に応じた映像データの解析を可能とする「映像解析プラットフォーム」(仮称)の提供を検討している。

監視カメラシステムは、防犯・不正防止・犯罪の早期解決などを目的に、小売店舗・金融店舗・公共施設などに設置されてきたが、近年では、デジタル化やクラウド・ネットワーク化の普及と映像解析の高度化・精度向上により、マーケティングやインフラ・設備機器の遠隔保守に加えて、見守り・介護の支援などにも活用範囲が拡がっており、さらなる需要拡大が見込まれる。

このような市場環境下で、両社の製品・サービス・技術・ノウハウを組み合わせることにより、防犯用途だけでなく顧客のニーズに合わせた様々なサービスの提供を目指し、監視カメラを利用した新しいビジネスの創出を図るという。

三菱電機の強み

・高性能・高品質の監視カメラシステム
・防犯、インフラ設備監視でのシステム構築のノウハウ
・光通信、無線通信、映像解析における高度な技術力

NTT Comの強み

・ネットワークを含めたクラウドサービス
・AIによる動作検知など映像解析技術

 

【関連リンク】
三菱電機(Mitsubishi Electric)
NTTコミュニケーションズ(NTT Communications)

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