日立建機、施工現場のIoT化を実現する「Solution Linkage Mobile」開発

日立建機株式会社は、建設業に携わる顧客の施工現場における安全性や生産性の向上に貢献する、クラウドソリューション「Solution Linkage Cloud(ソリューション リンケージ クラウド)」のアプリケーションとして、施工現場の見える化、進捗管理、機械と人との接近検知の機能を持つ「Solution Linkage Mobile(ソリューション リンケージ モバイル)」を開発した。

施工現場をスマートフォンなどのモバイル端末を活用することでIoT化し、機械と人が「つながる現場」を実現。同アプリケーションは、機能の追加や使いやすさの向上を図り、2018年4月より、国内向けに提供を開始する予定だという。

開発にあたっては、従来よりICT施工へ積極的に取り組んでいる株式会社 堀口組から、日立グループが推進する顧客協創プロセス(※)への全面的な協力を得て、現場の実態把握から、実際の施工現場での実証にいたるまで、顧客の課題やその課題に応えるアイデアを基に、アプリケーションの基本構想を固めた。さらに、堀口組をはじめとする複数の顧客との協創により、現場にとって実用的な基本機能を備えたアプリケーションを開発することができたという。

今後も、さまざまな顧客との協創活動を通じ、顧客の課題解決につながる機能の追加や、使いやすさの向上を図るとともに、機械の稼働状況などのビッグデータを蓄積するGlobal e-Service(グローバル イー サービス)およびサービスソリューションConSite(コンサイト)など、日立建機が提供するソリューションとも連携することで、顧客の利便性を高めていくとしている。

Solution Linkage Mobileの主な特長は以下の通り。

  • 施工現場の見える化
    施工現場の建設機械、ダンプトラックおよび現場作業員が、スマートフォンなどのモバイル端末を保有し、アプリケーションを通じて位置情報をクラウドにアップロードすることで、それぞれの位置が地図上に表示される。従来、現場管理者は、電話や現地で状況を確認した後に、段取りを検討していたが、「施工現場の見える化」により、機械や人の配置をリアルタイムに把握できるようになり、段取りの検討における効率化が図れる。
  • 施工現場の進捗管理
    モバイル端末を通じてクラウドにアップロードされたダンプトラックの位置情報を活用し、運搬回数や土量など、現場の進捗状況をリアルタイムに確認できる。従来、現場管理者は、機械のオペレータや現場作業員との対話を通じて、進捗を定性的に把握していたが、「施工現場の進捗管理」により、進捗をリアルタイムかつ定量的に把握することが可能になった。これにより、ダンプトラックの台数増減など、次の一手をより迅速に検討することができ、施工における生産性向上に貢献。
  • 接近検知
    クラウドに収集された位置情報を活用して、建設機械、ダンプトラックと現場作業員の接近を検出し、モバイル端末を通じて、建設機械やダンプトラックのオペレータ、現場作業員に通知。これにより、作業中も安全に対する意識を保ち続けることができるため、施工現場における安全性向上に寄与する。

※顧客協創プロセスとは、顧客とビジョン・課題の共有、アイデアの創出およびプロトタイプの開発、顧客の現場での実証を行い、顧客とともにソリューションを創出する手法。

【関連リンク】
日立建機(Hitachi Construction Machinery)
堀口組(HORIGUCHI)

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