伊藤忠とIdein、ファミマのデジタルサイネージ事業をパッケージ化し水平展開

伊藤忠商事と、AI開発スタートアップのIdein(イデイン)は12月23日、AI・IoT市場のエッジ領域の開拓に向け資本業務提携を行い、両社が取り組むファミリーマートの店内デジタルサイネージ事業「FamilyMartVision」をパッケージサービス化し、小売り事業者などに提供していくと発表した。

2社はこれまで、伊藤忠グループのファミリーマート、伊藤忠とファミリーマートの合弁会社、ゲート・ワンと共同で、IdeinのエッジAIプラットフォーム「Actcast」でAIカメラを活用した顧客行動分析などの開発を共同で推進してきた。

「FamilyMartVision 」の設置イメージ
「FamilyMartVision 」の設置イメージ

具体的には、伊藤忠グループが進める、全国34都道府県で合計3000店のファミリーマート店内にデジタルサイネージ・メディア「FamilyMartVision」を設置する事業で、Actcastを搭載したAIカメラを一部採用することで、プライバシーに配慮した広告効果測定の基盤を構築した。

今回の資本業務提携を受け、2社はファミリーマート、ゲート・ワンと共同で取り組んでいる、AIカメラを活用した顧客行動分析などの開発で、今後は「FamilyMartVision」をモデルにパッケージ化。サービスをスーパーマーケットやドラッグストアなどの小売り事業者や、小売り以外の他業態にも展開していく計画。

また、Ideinの技術力と伊藤忠の事業基盤や広範なネットワークを生かし、流通業やサービス業、不動産業や製造業、社会インフラなどの各分野に最適なエッジAIサービスの提供を目指すとしている。

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