株式会社デンソーと株式会社デンソーウェーブは、人工知能(AI)が解いた論述式問題の答案を解答用紙に筆記する解答代筆ロボットアーム「東ロボ手くん(とうろぼてくん)」を開発し、11月14日に開催された大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(以下、NII)が中心となって取り組むAIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の2016成果報告会で、東京大学の第2次学力試験に向けた論述式模試の解答筆記デモンストレーションを披露した。
このロボットアームは、AIの処理結果を可視化・実体化するフィジカルデバイスとしてのロボット活用の可能性を研究する一環として開発されたもので、高速性能を誇るデンソーウェーブ製の産業用垂直多関節ロボットアーム「VS-060」を2台用い、ボールペンでの筆記ができるよう開発された。
14日の報告会の中では、同プロジェクトで開発された解答器(AI ソフトウェア)がこれまでにまだ解いたことのない代々木ゼミナールの「東大入試プレ」の地理歴史(世界史)の問題に挑み、AIが出した約580字の答案などを、「東ロボ手くん」がその場で実際に筆記した。なお、このロボットアームには、解答用紙表面の記入が終わると手を挙げ、アシスタント(人)に解答用紙の裏返しを要請する機能がついており、人との意志の疎通を図ることが可能だという。
ロボットアーム:東ロボ手くんの特長は以下のとおり。
- JIS標準漢字約7,000字に対応し、漢字・かな・数字の書き分けが可能
- 解答用紙の筆記エリアのサイズに応じ文字のサイズ・字間の調整が可能
- 長時間の連続稼働が可能かつ、試験時間中(150分間)に800~1,000字を一定の筆圧で連続筆記が可能
- 机上に目に見えない安全柵(エリアセンサー)を設置
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【関連リンク】
・デンソー(DENSO)
・デンソーウェーブ(DENSO WAVE)
・国立情報学研究所(NII)
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