経済産業省及び日本ロボット工業会は、「ロボット導入実証事業」について、事業者の公募を本日6月26日より開始した。
「ロボット新戦略」では、日本を「世界一のロボット利活用社会」にするという目標を掲げ、ロボット利活用による様々な分野における人手不足の解消や生産性の向上等の社会的課題の解決に向けて、国を挙げて取り組むとしている。
この「ロボット新戦略」に基づき、同事業では、ものづくり分野やサービス分野におけるシステムインテグレーションへの支援等を通じたロボット未活用領域の開拓や、公共空間で活用可能なロボットの社会実装の促進といった政策目標の達成に向けた実証事業等の実施を目的としている。
次のA~Cの類型に掲げる内容のいずれかに合致する提案に対し、事業の実施に要する経費の一部が助成されるという。
【A.未活用領域における導入実証・FS(実現可能性調査)事業】
- 補助金上限額 導入実証:3,000万円、FS:500万円
- 補助率 中小企業:2/3、大企業(中小企業以外):1/3
三品産業(食品・化粧品・医薬品産業)又はサービス産業におけるロボット活用であって、これまで当該分野における活用が進んでこなかった阻害要因を明確に特定し、これを解決するためのロボット導入実証やFSを行う計画を対象。
【B.コスト削減に向けたSIプロセス実証事業】
- 補助金上限額:3,000万円
- 補助率 中小企業:2/3、大企業(中小企業以外):1/2
ロボットシステムの構想・設計・導入を担うシステムインテグレータと密に連携し、ロボットシステムの導入におけるシステムインテグレーションのコストを削減する設計手法の実証を行う計画を対象。
【C.公共空間におけるロボット社会実装プロジェクト】
- 補助金上限額 導入実証:3,000万円、FS:500万円
- 補助率 中小企業:2/3、大企業(中小企業以外):1/2
空港や市街地、ショッピングモール、ホテル、飲食店、駅などの公共空間においてサービスを提供するロボットの活用について、価値評価手法の確立などを通した、社会実装に向けたロボット導入実証やFSを行う計画を対象。
公募期間は、平成29年6月26日~平成29年7月28日。
各地域で同事業の公募に関する公募説明会が開催される。説明会ではこれまでのロボット導入実証事業の成果についても併せて説明を行う予定としている。
公募要領・応募書類・説明会の詳細情報は日本ロボット工業会ホームページを参照。
出典:経済産業省ウェブサイト
【関連リンク】
・経済産業省(METI)
・日本ロボット工業会(JARA)
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