NTTコミュニケーションズ、閉域網接続でセキュリティを強化した専有型IoTプラットフォーム「Things Cloud Private」を提供

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)では、データによる企業のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)に必要なすべての機能をワンストップで提供する「Smart Data Platform(以下、SDPF)」を中核として、データ利活用ビジネスを推進している。

SDPFを構成するサービスの1つとして、2017年4月から、IoTプラットフォーム「Things Cloud」をマルチテナント型で提供してきた。Things Cloudでは、デバイス接続からデータ収集、可視化、分析、管理などIoTの導入に必要な機能・プロセスを、ノンプログラミングで簡単・短期間に実現できる機能やテンプレートを提供する。

一方、IoT活用が本格化しており、顧客のニーズも多様化・複雑化している。特に、製造業などの多くの業界では、デバイスとIoTプラットフォーム間のセキュアな接続やIoTプラットフォームリソースの自社での専有などのニーズが顕在化している。

そこで、同社は、Things Cloudの追加プランとして、専有型の「Things Cloud Private」を本日より提供開始した。これにより、閉域網との接続によるセキュリティ強化や、CPU・メモリなどのサーバーリソース確保、複雑なカスタマイズへの対応など、多様化するニーズに応え、顧客のIoT活用とDXの実現に貢献する。Things Cloud Privateの特長は以下の通り。

  • 閉域網接続によるセキュアなデータ流通
    同社が提供するインターコネクトサービス「Flexible InterConnect」を経由して閉域網内で接続するため、例えば製造業の顧客が工場で扱うような機密性の高いデータをセキュアに流通させることができる。このセキュアなデータ流通経路を通じて、クラウド、ストレージ、データ分析などSDPFの各種サービス・機能と連携可能なため、安心安全なIoT活用環境の構築が可能だ。
  • 専有基盤の提供によるサーバーリソース確保
    利用要件に応じ、必要な規模のサーバーリソースを確保する専有基盤を提供する。顧客ごとにサーバーリソースを確保、変更することができるため、繁忙期への対応などに合わせて柔軟な対応が可能になる。
  • 複雑なカスタマイズへの対応
    特定ポートやIPアドレスの接続制限や、ユーザーインターフェース画面の変更など、顧客の要件に応じたカスタマイズができる。また、デバイスとIoTプラットフォーム間で利用される軽量な通信を実現するMQTTS(※1)と、Active Directoryと接続してシングルサインオンを実現するOAuth2.0(※2)に対応しているため、個別アプリケーションやセキュリティ要件に応じた複雑なカスタマイズが可能になる。

※1 MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)を暗号化してセキュアな通信を実施するプロトコル。MQTTはスペックの低いデバイスでも動作するための軽量な通信を実現するプロトコルであり、ネットワークの帯域幅が限られているような環境でも少ないデータ量での通信が可能となる。
※2 ユーザーの属性に応じてアクセス権限・許可を与えることのできるプロトコル。「Things Cloud Private」では、条件を満たしたActive Directoryと接続して、ユーザー権限の自動連携やシングルサインオンを実現することができる。

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