伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)は、トイレにセンサーを設置してリアルタイムに個室の空き状況を確認できるクラウドサービス「IoTトイレ」を開発した。また、2016年4月から7月までの間、三井不動産株式会社と共同で、霞が関ビル内のトイレで実証実験を行った。
CTCでは、9月1日から社内の霞が関と大崎オフィスでIoTトイレを実際に利用してサービス品質の向上を図り、秋から三井不動産のオフィスビルやその他東京都内のオフィスビル等の業務施設に向けて販売していくという。
IoTトイレは、昨年度に実施された業務改善や問題解決につながるツール作成の社内コンテストから生まれたという。一定の時間帯に個室トイレの利用が集中することがあり、トイレの空き状況が効率的にわかるサービスとして開発された。IoTトイレは、発電パネルと無線が内蔵されているセンサーを使用して個室トイレのドアの開閉状態を判断し、PCやスマートデバイスから空き状況を確認できるクラウドサービス。電源の確保や配線工事、サーバの設置などが不要なため、小規模なオフィスでも簡単に導入することができる。
今回、IoTトイレの実証実験に三井不動産が参加。三井不動産との実証実験を踏まえて、トイレに設置した機器について、長期間にわたる連続運用やセンサーの感度調整、データ送受信に関するプログラム改修などを行ったという。ビルオーナーやビル管理会社の観点からの改善に向けた要望をベースに、今後のオフィスでの利用を経てサービス化に取り組むという。
【関連リンク】
・伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)
・三井不動産(Mitsui Fudosan)
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