テックファーム株式会社はこれまで、商業ビルやレストラン、オフィス、鉄道沿線など街を構成する様々な場所に、テックファームが提供するIoTプラットフォーム「MoL(モル)」を中心に導入して各ニーズに応じたIoTサービスを提供してきた。しかし近年、それぞれの場所・人から得られる情報をリアルタイムかつ横断的に連携させる「スマートシティ」の必要性が高まっている。
「MoL」とは、屋内・屋外それぞれの位置測位を目的としたIoTプラットフォームだ。デバイスや通信方式を利用環境に合わせて選ぶことができ、クラウド基盤やアプリケーションをあわせて提供することで、IoTの早期構築を支援する。ユースケースは、「所在管理」「動線分析」「エリア侵入・残留検知」「環境情報管理」など多岐に渡る。
また、IoTに取り組む企業の多くは、PoCから、その先にある実装に進めないという課題を抱えている。そのためIoT環境の構築には、小さな施策・サービス提供から開始して、利用者の意見を反映しながら改善・変革・拡張させていく「スモールスタートからの持続的な成長」という形が求められている。
このような中、テックファームは、VANTIQ, Inc.と、イベント・ドリブン型アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ(バンティック)」の販売パートナー契約を締結した。「MoL」と連携することで、ビルや商業施設、スタジアムなど街全体をリアルタイムに結ぶ「スマートシティ」サービスを本日から提供開始した。
「VANTIQ」は、無秩序に発生するイベント(利用者の操作や他のプログラムが実行した処理)をリアルタイムに自動処理するアプリケーションを開発できるイベント・ドリブン型のプラットフォームだ。従来型と言われている、あらかじめ機能を定義しそれに従ってデータの入力や処理を行う方法とは異なり、膨大な情報を迅速に処理し、人が意思決定するために必要な情報だけを適切なタイミングで提供する。
また、アプリケーションの開発は視覚的・直感的な操作で短期間で行うことができ、大規模な拡張性と高い可用性も備えているため、アジャイル開発をスムーズに進めることができる。
「MoL」と連携することで、「MoL」を通して得られた街の情報を「VANTIQ」が迅速に処理する。例えばレストランの混雑状況に応じて空席のある近隣の飲食店情報を届けるといったことなどが可能になる。
テックファームは、こうした「スマートシティ」構築を短期間かつ安価にスタートして、その後のニーズやアイディアに合わせて柔軟に運用・拡張することを支援する。
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