日本電気株式会社(以下、NEC)と六本木商店街振興組合は、AI等を搭載した「スマート街路灯」を3月から6月にかけて六本木のまちに20本設置する。
この「スマート街路灯」の筐体には、LED照明、カメラ、スピーカー、サイネージを搭載しており、まちに関する様々なデータの収集や情報発信により、まちと来街者を双方向につなぐことができる。デザインは、東京タワーのライトアップなどを手掛け、これまで六本木通りの街路灯デザインなどをしている2019年度の文化功労者に選ばれた照明デザイナーの石井幹子氏と、パリを拠点とし「スマート街路灯」先進地区である欧州の事情を知る石井リーサ明理氏が手掛けた。
NECグループのAIを活用した画像解析技術により、「スマート街路灯」に搭載されたカメラの映像から、来街者の移動方向、属性(性別・年代)および人数を24時間リアルタイムに推定し、データに基づいた集客施策の改善、商店街の賑わいの創出に活用する。サイネージやスピーカーを活用することで、地域のイベントや観光情報、防災情報を発信し、より便利で快適なまちづくりを支援する。
カメラの映像は、六本木商店街振興組合で来街者の推定データ取得用途、六本木防犯カメラ運営協議会にて防犯用途で用いられるが、相互にアクセスできないよう、厳格にネットワークを分離して制御する。来街者の推定データ取得に使用する際には、カメラの映像を推定データの生成後に即時破棄する。来街者個人が特定可能な情報は保存せず、統計情報である推定データのみを保存することで、プライバシーに配慮している。
カメラ映像の運用に関しては、関係法令および「カメラ画像利活用ガイドブック」を遵守し、関係各機関と有識者からの助言のもと、六本木商店街振興組合としてのガイドラインを独自に作成した。約2年間、同ガイドラインに沿った試行運用が無事に実施できたことで、今回の設置に至った。
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