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PREMIUM > 「2019年はエッジインテリジェンス元年になる」 ―IoTNEWS主催セミナー 八子知礼講演
5Gは「空間拡張」を可能にする
最後に八子は、CES2019でも話題になった5Gについて言及した。
5Gが到来した社会ではビジネスモデルが大きく変化することが予想されている。具体的には「Multi Layered Mesh Grid」の世界がくるだろうと八子は述べる。
「5Gが普及すると、通信の遅延や接続デバイスの個数を意識しなくてよい世界になる。そうすると、クラウドとローカルの境目がなくなり、ローカルで高速処理しなければならなかったものクラウドで対応できるようになる。その結果、クラウドを使う場合は接続デバイスの個数ではなくデータ流量に応じて課金するビジネスモデルが主流になる。一方、ローカルではエッジのもつ『インテリジェンス』の価値が高まるため、アルゴリズム課金が主流になるだろう」(八子)
八子氏が予想する、「Multi Layered Mesh Grid」の世界
一方、5Gのメリットというと「大容量」「低遅延」「大量接続」のキーワードをよく見る。しかし八子は、これは約20年前、3Gの時代から言われていたことで、5Gの場合には4Gから何が変化するのかに注目する必要があると指摘する。
「4Gから5Gへの変化の本質は、『空間拡張』ができるようになることだ。3Gの時代には大量のテキストデータや画像、音楽を転送できた。4Gはそこから『時系列拡張』を実現した。つまり、時系列に物事が進む動画データなどの転送を可能にしたのだ。それに対し、5Gは空間の拡張を可能にする。2次元の世界におさまった動画データではなく、今ここに存在している3次元のリアル空間を別の場所に同時再生できる世界がくる」と八子は語った。
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。
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