グンゼ株式会社は、日本電気株式会社(以下NEC)の技術協力により、着るだけで姿勢、消費カロリー(活動量)、心拍などの生体情報を計測でき、肌着として日常的に着用できる衣料型ウェアラブルシステムを開発した。
2016年度中を目標に同製品・サービスを活用し、腰痛予防や姿勢改善等サービスでの利用を開始する予定だ。
この衣料型ウェアラブルシステムは、グンゼのニット(編み)技術で導電性繊維をインナーに加工し、姿勢センサーや配線として活用している。肌着のグンゼが作る衣料型ウェアラブルシステムだからこそ、日常的に着用できるインナーです。
- センサーや配線部分もニットで伸縮するため、身体にフィットして動きやすい
- 伸縮性や通気性に優れ、ここちよい着用感
- 洗濯が可能で、清潔に着用可能
インナーに施された姿勢センサーの設計は、
- グンゼ研究開発部の、肌着の着用快適性を研究するラボで、身体の動きによる皮膚の伸縮を計測したデータに基づき、最適に生体情報を取得可
- グンゼの連結子会社であるグンゼスポーツ株式会社(本社:兵庫県尼崎市、社長:佐藤雅之)のノウハウを活用し、着用中の姿勢を測定できるデザイン(特許出願中)
また、活動量センサーや通信機能を備えたNECの柔軟・小型・薄型のウェアラブル端末を活用し、安全かつ快適な着用感が得られる。取得した各種情報はスマートフォンなどを経由してクラウド上で管理する。
これにより、姿勢・ゆがみ・癖など身体の状態を見える化、姿勢改善や肩こり予防に役立つアドバイスの提供、利用者間の比較や傾向分析など、美容・健康に関する付加価値の高いサービスの提供を実現する。
【製品概要】
■測定項目
- 姿勢
- 消費カロリー
- 心拍
■特長
- コンプレッションインナーではなく軽量、伸縮性・通気性に優れ、日常的に長時間、肌着として着用可能
- 通常の肌着と同レベルの洗濯耐久性
- 身体にフィットする柔らかいウェアラブル端末
- クラウド管理による付加価値の高いサービスを提供
【システムの概要】
利用者が着用する機能性繊維及びウェアラブル端末が実装された衣料型ウェアラブルシステムから得られるデータは、無線通信でスマートフォンに自動送信され、専用アプリケーションにより自身の生体情報を分かりやすく確認できる。また、データはスマートフォンを経由し、NECのクラウド上に蓄積されるため、サービス事業者はこのデータを閲覧・活用することができる。
この衣料型ウェアラブルシステムを、「第2回ウェアラブルEXPO(ウェアラブル端末の活用と技術の総合展)」(会期:2016年1月13日~15日、会場:東京ビッグサイト)に出展する。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。