NVIDIAとWPPが提携し、デジタル広告向け生成AI対応コンテンツエンジンを構築

NVIDIAとWPPは、COMPUTEX TAIPEI2023にて、「NVIDIA Omniverse」とAIを活用したコンテンツエンジンを開発中であることを発表した。

今回発表された新しいエンジンは、3Dツールを接続し、産業デジタル化アプリケーションを開発および運用するためのプラットフォームだ。

「Omniverse Cloud」を基盤としており、AdobeやGetty Imagesを含む3Dデザイン、製造、クリエイティブサプライチェーンツールのエコシステムを接続する。

これにより、WPPのアーティストやデザイナーは、3Dコンテンツ作成と生成AIを統合できるようになる。

具体的には、AdobeやGetty Imagesなどのパートナーから、適切にトレーニングされた生成AIツールとコンテンツを使用して、デザイナーがテキストプロンプトから画像を作成し、シーンに反映させることができる。

これには、画像生成AIの「Adobe Firefly」や、生成AIを搭載したクラウドサービス「NVIDIA Picasso」を使って作成されたGetty Imagesの専用ビジュアルコンテンツが含まれている。

最終的にクリエイティブチームは、従来の広告用の2D画像やビデオを大量にレンダリングしたり、インタラクティブな3D製品コンフィギュレータをグラフィックスストリーミングネットワークである「NVIDIA Graphics Delivery Network」に公開することが可能だ。

この新しいコンテンツエンジンは、間もなく世界中のWPPのクライアント専用に利用できるようになる予定だ。

NVIDIAの創業者兼CEOのジェンスン フアン氏は、COMPUTEXの基調講演でこのエンジンをデモで公開し、WPPのチームと協力して、画像やビデオなどの大量のブランド広告コンテンツや、3D製品コンフィギュレータなどをよりカスタマイズして没入型にする方法を示した。

ジェンスン フアン氏は、「7,000億ドル規模のデジタル広告業界を含む世界の業界は、AIのメリットを実現しようと競い合っています。Omniverse Cloudと生成AIツールを使用して、WPPは、これまで不可能だったリアリズムとスケールのレベルで製品体験と魅力的なコンテンツを構築および展開する能力をブランドに提供します」と述べた。

また、WPPのCEO、マーク リード氏は、「この新しいテクノロジは、ブランドが商業利用するコンテンツを作成する方法を変革し、世界のトップブランドに対するAIのクリエイティブな応用における業界リーダーとしてのWPPの地位を確固たるものにするでしょう」と述べている。

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