DeepLは、ユーザの業務を支援するAIエージェント「DeepL Agent」の一般提供開始および、新たなビジネスソリューション「Customization Hub」を発表した。
「DeepL Agent」は、ツール間を行き来し、ユーザの業務を支援するAIエージェントとして設計されている。1,000名を超える社内外のユーザによる徹底したベータテストと、2万件以上のタスク処理を経て、今回一般提供を開始した形だ。
ユーザの意図を理解し、計画・判断・実行までを担うだけでなく、人間による確認プロセスも組み合わせている。
例えば、営業部門では、CRM上で見込み顧客のリサーチや個別メッセージの作成、フォローアップのスケジューリングを自動化することが可能になる。
また、カスタマーサービスにおいては、問い合わせ対応や返品処理、在庫確認などを人手を介さずに実行する。
さらに、マーケティング部門では、トレンド分析や競合調査、コンテンツ生成、キャンペーンの進行管理までをサポートする。
一方「Customization Hub」は、翻訳プロセス全体で企業ごとの言語要件を自動で反映し、大規模な翻訳でもエラーを最小限に抑えるソリューションだ。
従来のローカライズ業務は、複数のツールに要件が分散し、手作業による修正や確認に多くの時間がかかっていたが、「Customization Hub」の導入により、言語専門家の知見をDeepLに反映させることで、正確な翻訳かつ迅速なレビュー・エラー削減・コスト削減が期待できる。
なお、DeepLは、新たに70以上の新言語を追加し、既存の言語を合わせ100以上の言語に対応可能となった。
DeepLの創業者兼CEO、ヤレック・クテロフスキー氏は、「多くのお客様が直面しているのは、繰り返し発生する非効率な業務や一貫性のない作業による生産性の低下だ。こうした課題を同時に解決するため、エージェント型AIが日常業務を自動化することで、チームはより付加価値の高い業務に集中でき、Customization Hubは手作業によるレビューを最小限に抑え、プロジェクトの迅速な完了を支援する。」とコメントしている。
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