日立システムズ、業種ナレッジを搭載した「営業向けアシスタントAI」の提供を開始

株式会社日立システムズは、様々な業種の固有業務を自動化し、フロントラインワーカの生産性向上に寄与するアシスタントAIサービスの第二弾として、「営業向けアシスタントAI」の提供を開始した。

「営業向けアシスタントAI」は、営業担当者の業務をサポートするAIパッケージで、マイクロソフトの「Azure OpenAI  Service」を活用し、日立システムズが持つ生成AIユースケースを実装したものだ。

具体的には、顧客の社外向けWebサイトに掲載されている商品情報のデータと、顧客のカタログや提案資料を作成する際に参考にする用語集などの表現ガイドラインのデータをAIが分析する。

また、営業フローにおける事前活動にあたる調査や資料作成のほか、提案段階においては要件の抽出・製品の比較表作成などさまざまなプロンプトを標準搭載している。

さらに、AIが社内に存在する固有の表現をまとめた用語集などのブランドガイドラインを学習し、Webサイトやカタログを制作する際にガイドラインに沿った表現になっているかをチェックする。

加えて、Webサイトに掲載されている商品情報をAIが学習することで、商品概要やよくある質問集、トークスクリプトなどの作成業務を効率化することが可能だ。

日立システムズ、業種ナレッジを搭載した「営業向けアシスタントAI」の提供を開始
「営業向けアシスタントAI」の全体像

なお、同サービスの開発にあたり、日立システムズの営業担当者を対象に、営業コンテンツ作成時の審査業務、テレマーケティングにおけるトークスクリプト作成において社内実証実験を行なった結果、1ヵ月あたり50%の作業時間削減の効果を確認した。

また、フィールドセールスにおいても、商談の前に想定問答集を同サービスが作成することで、営業担当者のスキルに依存せず問答集を準備でき、提案の質が向上したというポジティブな声も挙がっているとのことだ。

今回は、そうした社内実証実験の結果を元に日立システムズの営業業務に関するドメインナレッジとAIを組み合わせたサービスとして提供される。

今後もユーザーヒアリングや社内実証実験を続け、営業活動におけるサポートの範囲を拡張していくほか、ヘルスケア領域やプロジェクト支援の領域でのアシスタントAI開発や、業種ナレッジやユースケースを備えた様々な業種向けのパッケージを提供する計画だ。

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