不動産業界において、顧客からの問い合わせに対するレスポンス速度は、成約率を左右する重要な要素である。
しかし、慢性的な人手不足が課題となる中、営業時間外や夜間の問い合わせに対して即座に対応することは困難であり、返信の遅れが顧客の離脱や機会損失に繋がるケースは少なくない。
また、営業担当者が膨大なメッセージ対応や日程調整に追われ、対面での接客など本来注力すべき業務時間を圧迫しているという現状もある。
こうした中、株式会社いえらぶGROUPは、同社が提供する不動産業務支援システム「いえらぶCLOUD」の顧客管理機能（CRM）におけるLINE連携機能に、生成AIを活用した「いえらぶ AIエージェント」を実装したと発表した。
「いえらぶCLOUD」は、賃貸・売買仲介の業務や、管理業務に対応した不動産業務支援システムだ。
今回提供が開始された「いえらぶ AIエージェント」は、すでに提供しているオペレータの入力を補助する「返信アシスト」機能とは異なり、AIが自律的なエージェントとして顧客対応を行う機能だ。
顧客とのLINE上での会話をAIが自動で担い、初期対応から来店予約の日程調整までを完結させることが可能だ。
先行して同機能を利用した事業者からは、夜間の問い合わせに対してAIが会話を進めておくことで、翌朝の顧客からの返信率や反応率が向上したとの成果が報告されている。
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