製造業や物流業の現場における棚卸業務では、対象範囲や実施タイミングに関する明確な運用ルールがないまま「なし崩し的」に棚卸が行われるケースは少なくない。
これが在庫データの信頼性低下を招き、過剰在庫や欠品といった経営上の損失を引き起こす要因となっている。
また、実施後における在庫精度の定量的な評価が困難である点も課題とされてきた。
こうした中、株式会社オンザリンクスは、同社が提供する生成AIおよびローコード対応の倉庫管理システム(以下、WMS)「INTER-STOCK(インターストック)」において、棚卸差異率を従来の10%から1%へ削減する新機能「棚卸計画」の提供を開始した。
「INTER-STOCK」は、ソースコードが完全公開されている業務パッケージシステムで、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でユーザ自身がシステムをカスタマイズできる製造業特化型のWMSだ。
今回新たに追加された「棚卸計画」は、棚卸の対象条件を事前に詳細設定し、計画的な実施とマネジメントを支援する機能だ。
管理者はPC画面上で、倉庫全体から特定のエリア・棚番、特定の荷主、あるいは荷動きのあった商品のみといった条件を柔軟に組み合わせて計画を作成できる。

また、過去の条件を複写することも可能なため、定期棚卸の標準化が容易となる。
さらに、各棚卸計画は「開始前」「棚卸中」「終了」「確定」のステータスで管理され、複数の棚卸計画の進捗状況を一覧画面で把握することが可能だ。

現場の作業においては、作成された計画に基づく指示をハンディターミナルで受け取り、バーコードスキャンによって実地棚卸を効率的に遂行する。
その後、管理側のPC画面において理論在庫と実棚数量を比較し、差異のあるアイテムを即座に抽出して確認・確定するまでのワークフローを一気通貫で処理することが可能となる。
例えば、差異率2%以上・5%以上などの条件で絞り込みを行えるため、在庫調整の確認から確定までを一画面で完結させることができる。
また、CSV出力にも対応しており、外部の基幹システム等との連携も容易に行える仕様となっている。
これにより、棚卸計画単位で「件数差異率」と「数量差異率」という2つの指標が自動算出され、件数差異のデータを現場のオペレーション改善に、数量差異のデータを財務会計の適正化に活用することが可能だ。
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