NTTドコモ、100万台の装置データを分析する「モバイルネットワーク保守業務向けAIエージェント」の商用運用を開始

株式会社NTTドコモは、生成AIを活用したモバイルネットワーク保守業務向けAIエージェントシステムを開発し、2026年2月4日よりドコモのモバイルネットワークサービスにおいて商用利用を開始したと発表した。

これまで同社では、対処方法が明確な故障については、事前に定義された手順を自動化することで迅速な対応を行ってきた。

一方で、特に、対処方法が明確でない複雑なネットワーク障害が発生した場合、複数の保守担当者が大量のデータを人手で収集・分析して原因を特定する必要があり、サービス影響時間の長期化につながるという課題があった。

そこで今回開発されたシステムでは、モバイルネットワークを構成する基地局からコアネットワークに至るまで、100万台以上のネットワーク装置から収集されるトラフィック情報や警報情報といった最大規模のデータを、複数のAIエージェントを組み合わせて処理する。

これらのAIエージェントが横断的かつリアルタイムにデータを分析することで、ネットワークの異常検知から被疑箇所の特定、保守担当者への対処案の提示までを自律的に実行する。

これにより、従来は熟練担当者の手作業による分析や判断に依存していた複雑なネットワーク故障において、AIが迅速に原因を特定し対処案を提示することが可能となった。

なお、同システムは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のAIエージェント基盤「Amazon Bedrock AgentCore」およびAIに最適化されたデータベースサービスを活用して構築されている。

実運用においては、従来と比べて対応時間を50%以上削減することに成功しており、障害発生時のダウンタイムを大幅に短縮し、安定した通信サービスの提供を実現しているとのことだ。

同社は今後も、AIエージェントを活用したネットワーク故障対処の自動化をさらに推し進め、顧客へのサービス影響時間のさらなる短縮と、より快適で高品質な通信サービスの提供に向けた検討を続けていく方針だ。

なお、同システムは2026年3月上旬にスペインで開催される「Mobile World Congress Barcelona 2026」にて展示される予定だ。

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