AIデータ株式会社は、小売業向けのAI基盤「AI RetailBooster on IDX」の提供を開始したと発表した。
同製品は、商品、店舗、マーケティング、調達、物流、人事、経営という7つの領域における全データを統合・構造化し、部門最適と全体最適を同時に支援するプラットフォームだ。
具体的には、小売チェーンの各機能を担う7つのAIモデルで構成されており、これまで分散していたデータを「IDX」と呼ばれるデータ管理基盤上に集約して、AIが横断的な分析・提案を行う。
例えば、「商品・在庫参謀AI」がPOSや在庫データを分析して売れ筋・死に筋を可視化し、「物流・SCM参謀AI」が売上や人件費データと合わせて物流コストの最適水準を提案する。
「店舗運営参謀AI」や「人事・シフト参謀AI」は、売上予測に基づいて最適なシフトや人員配置、品出しの優先順位をレコメンドし、人件費率の適正な制御を実現する。
さらに、最上位の「経営参謀AI」がこれらのデータを俯瞰し、出店・閉店や重点投資といった高度な経営判断を、売上・粗利・在庫などの全体KPIに基づいて支援する。
これにより、例えばマーケティング部門が実施する販促キャンペーンの売上効果だけでなく、それに伴う粗利、人件費、在庫への影響までを一括評価し、真に利益につながる意思決定が可能となるというものだ。
同プラットフォームの最大の特徴は、利用を通じて各チェーン独自のデータやナレッジが蓄積され、他社が模倣できない競争優位性を形成する点にある。
エリアごとの需要パターンや、優秀な店長・バイヤーの成功事例などが「ナレッジドライブ」上に文書化・標準化されて積み上がっていく。これにより、「そのチェーン固有の勝ちパターン」がAIの記憶として蓄積され、持続的な利益創出と人材育成の基盤として機能する仕組みとなっている。
AIデータ社は今後、国内の小売チェーンや流通企業との連携を強化するとともに、食品スーパーやドラッグストア、ホームセンターといった業態別のAIモデルの開発を進めていく計画だ。
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