ヘルスケア領域において、個人の健康データは医療機関の電子カルテシステムやスマートウォッチなどのウェアラブルデバイス、各種健康管理アプリなどに分散して蓄積されており、横断的なデータの把握や実用的な活用が困難となっている。
こうした中、AI検索エンジンを展開するPerplexityは、個人の健康データと連携し、自律型AIエージェントを通じて個別化された情報を提供する新機能「Perplexity Health」を2026年3月19日に発表した。
「Perplexity Health」は、Apple HealthやFitbit、Ultrahumanなどのウェアラブルデバイスのデータに加え、170万以上の医療提供者が利用する電子カルテシステムと連携するコネクタ群である。
これらは、直接統合に加えて、b.wellやTerra APIなどのパートナーによって支えられており、ŌURAとFunctionへの対応もまもなく予定されている。
これにより、これまで分断されていた検査結果や処方情報、日々の活動データを一元的に統合し、自律的に作業を行うAIエージェント基盤「Perplexity Computer」上で処理することが可能だ。
ユーザが健康に関する質問を入力すると、AIは一般的な回答にとどまらず、ユーザ自身の最新の血液検査結果や心疾患の既往歴、直近の活動レベルといった個別の文脈を踏まえた精度の高い分析を提示する。
さらに、これらのデータを活用して、個人のフィットネス目標に合わせたトレーニング計画の自動作成や、医師の診察に向けた事前要約の生成、適切な医療機関の検索といったタスクの自律的な実行を強力に支援する仕組みとなっている。
なお、同機能が提示する回答は、査読付きの専門的な医学誌や診療ガイドラインといった信頼性の高い文献を情報源としており、情報の根拠となる直接の引用リンクが明示されるため、ユーザ自身で事実確認を行うことが可能である。
また、医療という機微なデータを扱うにあたり、強固なセキュリティおよびガバナンス体制が敷かれている。
同社は、通信・保存時のデータ暗号化や厳格なアクセス制御が適用されるとともに、連携された健康データがAIモデルの学習や第三者への販売に利用されることは一切ないとしている。
加えて、医師や医療テクノロジーの専門家から構成される「Perplexity Health Advisory Board」を新たに設立し、エビデンスに基づく製品評価と臨床的な安全基準の確保を徹底する体制を構築したとのことだ。
「Perplexity Health」は、今後数週間のうちにまずは米国の「Pro」および「Max」プランのユーザ向けに提供が開始され、その後対象となるユーザ層および提供地域を順次拡大していく予定だ。
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