中小製造業の現場では、FAX注文書の手入力や、ベテランの経験に依存した生産計画、紙ベースの工程記録など、属人化したアナログ業務が依然として多く残っている。
こうした中、株式会社Leachは、従業員50〜300名規模の少量多品種を扱う製造現場に特化した、生成AI搭載の業務プラットフォーム「FactoryOS」の先行デモおよび事前登録の受付を、2026年5月8日より開始したと発表した。
「FactoryOS」は、製造現場の手作業を自動化し、既存の基幹システムと連携しながら業務を効率化するプラットフォームだ。
FAXやPDFで届く注文書を生成AIとOCR技術で自動的に読み取り、基幹システムへの入力作業を大幅に削減する。
これにより、営業事務担当者が日々費やしていた手入力の時間をほぼゼロにすることが可能となる。
また、読み取ったデータと自社の受注データを照合する作業もAIが自動で整理し、担当者は不一致項目の判断だけに集中することで、確認工数を最大68%削減する。
なお、製造業特有の品名表記ゆれパターン(カタカナ/英字混在、単位違い、旧品番・新品番の併記など)を学習済みだ。

この照合機能はすでに先行導入企業で実稼働しており、複数名体制の業務を実質1名体制に削減するなど、明確な業務改善効果が確認されているとのことだ。
加えて、現場の作業開始および終了をバーコードスキャンで即座に記録し、データ打ち込み工数を削減する機能や、過去の類似図面をAIでベクトル検索し設計にかかる時間を短縮する機能も備えている。
さらに、これまでベテランの勘に頼っていた生産計画の割り当てをAIが自動でスケジューリングすることで、現場リーダーが日々費やしていた1日4〜5時間の計画作成業務を削減し、現場改善や技能継承に注力できる環境を創出する。
なおLeachは、同プラットフォームを完成させてから提供するのではなく、実際の現場の需要を測りながら機能の開発優先順位を決定し、モジュール単位で段階的に導入できるアプローチを採用している。
同社は今後、モジュールの順次提供を進め、中小製造業における現場の負担軽減と、属人化による事業承継リスクの低減に貢献していく方針だ。
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