Google Cloudは、AIエージェントと人間の双方が組織内の知識を相互運用できるようにするためのオープン仕様「Open Knowledge Format」(以下、OKF)を発表した。
同仕様は、特定ベンダーのプラットフォームに依存することなく、マークダウンとYAMLを用いたシンプルな構成で知識を記述し、AIシステムの基盤としてポータブルに活用できる規格である。
また、専用のSDKや複雑なシステム統合を必要とせず、誰でも簡単に知識データを記述・利用できる点が特徴だ。
「OKF」は、ファイル構造としてディレクトリの階層を用い、各ドキュメントに「type(種類)」を明記するだけの最小限の制約で構成されている。
このシンプルな設計により、人間が一般的なテキストエディタで読み書きできるだけでなく、AIエージェントがそのままプログラムとしてパースすることが可能となっている。
企業は同フォーマットを採用することで、データベースのスキーマ定義や業務プロセスといった組織固有の知識を、バージョン管理システム上でコードのように一元管理できるようになる。
これにより知識のサイロ化が防がれ、異なるツールやAIエージェント間でデータをそのまま持ち回ることができるため、AIシステム構築のたびに生じていた文脈の組み立てやデータモデル再構築の冗長な作業コストを大幅に削減することが可能となる。
なお、Google Cloudは、同仕様の社会実装を後押しするため、BigQueryのデータセットからOKF形式のドキュメントを自動生成するエージェントや、静的なHTMLビジュアライザなどのリファレンス実装をGitHub上にオープンソースとして公開している。同時に、同社のデータカタログサービス「Knowledge Catalog」もOKFの取り込みに対応させた。
同社は、「OKF」のバージョン0.1を完成された仕様ではなく出発点と位置づけており、今後、開発者や企業に向けて独自の生成ツールや連携環境の開発を促し、仕様の継続的な拡張を進めるとしている。

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