愛媛県今治市は、株式会社レクリエが開発・提供する画像AI改変検出サービス「EJIS LENS(イージス・レンズ)」を導入したと発表した。
「EJIS LENS」は、AIによる画像生成や改変、無断転載、出所不明素材の混入といった画像リスクに対応するため、AI改変検知(フォレンジック解析)、Web上の類似・同一画像検索、著作権侵害リスク試算を行い、「その画像を本当に使って良いのか」を現場レベルで判断できるクラウド型の画像検証プラットフォームだ。
具体的には、職員が画像をシステムにアップロードすると、ELA(エラーレベル解析)や周波数、GANアーティファクト、メタデータ解析など、複数の高度なAIアルゴリズムを用いて目視では判別が難しい改変の痕跡を自動で多角的に解析する。
AI生成や合成、改変の可能性はスコア化され、その判定根拠は「幾何学的構造の偏り」や「写真的整合性」といった自然言語のレポート形式で出力されるため、担当者個人の感覚に依存しない客観的な判断を支援する。
さらに、これまで各課で個別管理されがちだった画像コンテンツやその解析結果が全部署のアカウントからアクセス可能になり、クラウド上で一元的に管理されるため、部署間でのスムーズな共有と、行政における情報資産のシームレスな相互活用が図られる仕組みだ。
また、同プラットフォームは、単なる解析ツールの役割を超えて、組織のコンプライアンス維持に直結する承認ワークフロー構築の役割を果たす。
システム上には「誰が、いつ、どの画像をチェックしたのか」という監査ログが自動で記録・保存されるため、コンテンツの確認から承認にいたるプロセスを完全に可視化できる。
今治市においては、担当者がシステム上で承認した画像のみを外部発信できる仕組みを運用することで、情報の信頼性と発信品質を継続的に高めていくガバナンス体制を敷いている。
加えて、インターネット上の類似・同一画像を高速で検索する機能を備えており、契約済みのストックフォトサイトなどをホワイトリスト登録して不要な確認を減らすことで、本当に精査が必要な画像だけに集中できる運用環境を整えている。
PDFやPowerPoint内に含まれる画像も自動で抽出して解析できるため、広報資料だけでなく、庁内で日々作成される膨大な研修資料や提案書に知らないうちに紛れ込んだ無断利用素材も包括的に検査することができ、著作権法に準じた潜在的なリスク試算データの自動生成までをサポートする。

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