オムロン、AIを活用した設計支援ソフト「CX-One Agent」の提供を開始

オムロン株式会社は、生成AIを活用し、製造現場における制御機器の設計や保全業務を支援する「CX-One Agent」のトライアル提供を、2026年11月4日から開始すると発表した。

「CX-One Agent」は、プログラムソフトウェア「CX-One」と連携可能で、製造設備を制御するためのコントローラ(PLC)に関するマニュアルや技術情報と、顧客が保有する過去のプログラム資産を活用し、必要なプログラムの検索・要約・可視化や操作・設定方法の確認を簡素化する。

具体的には、PLC向けプログラム作成ソフトウェア「CX-Programmer」の、過去のプログラム資産をAIで検索できる。意味検索と文字一致検索に対応し、「プログラム」「セクション」「ファンクションブロック(FB)」単位で検索することが可能だ。

キーワードが分からない場合でも、「○○するプログラム」など自然言語で検索でき、関連度の高い候補を提示する。

これにより、担当者の記憶や経験に頼って過去のプログラムを探す負担を軽減する。評価事例では、流用するプログラムの範囲を特定する作業を従来の2週間から4日に短縮したとのことだ。

オムロン、AIを活用した設計支援ソフト「CX-One Agent」の提供を開始
非常停止後の再起動について検索している様子。

さらに、PLCやCX-Oneに関連する130以上のマニュアルやFAQなどの技術情報をAIが参照可能な知識としてナレッジベース化しており、自然言語で知りたい機能や手順、操作方法を質問すると、関連情報を横断して提示する。

オムロン、AIを活用した設計支援ソフト「CX-One Agent」の提供を開始
やりたいことをチャットで質問すると、関連情報が提示される。

また、指定したプログラムをセクション単位で自然言語により要約し、フローチャートやセクション相関図で処理の流れとプログラム間のつながりを可視化する。

これにより、仕様書が十分に残されていない過去のプログラムでも、その構造や処理内容の理解を支援する。

評価事例では、既存プログラムの改造箇所を特定する作業を従来の2ヶ月から4日に短縮したのだという。

オムロン、AIを活用した設計支援ソフト「CX-One Agent」の提供を開始
フローチャートや変数相関図でプロブラム間の繋がりを可視化している

同社は、「CX-One Agent」の提供を通じて、これまで熟練技術者の経験や知識に依存してきた設計・保全業務の工数を50%以上削減することを目指すとしている。