株式会社スーパーアプリは、同社が開発したアクアポニックス向けのIoTサービス「マナシステム」が、株式会社ショアースが運営するタツノオトシゴの養殖場に、2023年5月より導入開始されたことを発表した。

アクアポニックスは、エサを食べた魚のフンをバクテリアが分解して植物の栄養素をつくり、その栄養素をつかって植物が成長することで、浄化された水が魚の水槽に戻るという、魚と野菜を一緒に育てる農法だ。
残餌や排泄物の混じった排水がないため、環境負荷が低く、農薬や化学肥料も使用しないことが特徴だ。

「マナシステム」は、アクアポニックス向けに、農業・水産業の環境をIoTセンサで見える化・データ管理し、環境制御を可能にするシステムだ。
取得することができるデータは、農業関係では室温、湿度、照度、二酸化炭素濃度、電気伝導度(EC)などだ。また、水産関係では、水温、pH、総溶解固形物(TDS)、溶存酸素量(DO)などをリアルタイムで確認でき、他社農業データ管理アプリとの連携も可能だ。
現在、周辺の天気や降水情報に基づき、栽培・養殖環境を制御する機能や、映像データから魚の収穫時期予測及び病気検知を行うことができる機械学習機能なども実装中だ。
また、校正済みのセンサを定期的に受け取れるサブスクリプション型サービスのため、通常のIoT機器では必要なセンサの定期的なメンテナンスや試薬での確認が不要だ。
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