IIJ、愛媛県のみかん栽培収量向上ヘ向けスマート農業の実装検証を開始

株式会社インターネットイニシアティブは、ICTを活用してみかん栽培の品質・収量の向上を推進するスマート農業実装プロジェクトを、2023年8月より開始した。なお、このプロジェクトは、愛媛県の「令和5年度愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト(トライアングルエヒメ)」に採択されたものだ。

今回の実装検証では、温州みかん産地の愛媛県 真穴柑橘共同選果部会(真穴共選)と共同で、真穴共選のみかん畑240ha全体をカバーするLoRaWANネットワークを構築する。(トップ画右参照:真穴地区基地局配置場所と電波到達イメージ)

LoRaWANは、免許が不要な周波数920MHz帯で利用でき、低消費電力かつ長距離通信を特長とする、IoTやM2Mに最適な無線通信技術だ。

このネットワークを通じ、畑に設置するセンサ(トップ画左)で計測した土壌水分量データをクラウド上に収集し、みかん栽培における品質および収量向上に効果的な値を分析・可視化することで、最適な栽培モデルの確立を目指す。

この栽培モデルの値に基づいて土壌の水分量を常時監視し、スプリンクラー灌水(かんすい)を適切に行なうことで、過乾燥を防止し、落葉による収穫減のリスクを軽減することが可能になる。

また、LoRaWANには様々なセンサを接続できるため、このプロジェクトでは、土壌水分センサの他、気象センサ、罠センサを設置し、生育状況の把握、鳥獣害対策の罠監視などの実装検証も行う。

なお、これらのセンサや機器類の設置にあたっては、愛媛県内の事業者と連携するとしている。

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