ABEJAとALBERT、AIの社会実装を促進するため業務提携

株式会社ABEJAと株式会社ALBERTを取り巻く市場環境は、AI/人工知能を活用した「ビッグデータソリューション」の需要が拡大している。ビジネス・アナリティクス市場規模は年平均13.8%で成長し(※1)、主に金融業、情報通信業、製造業等でのAI導入検討数の増加が見込まれている(※2)。一方で、需要に対応するAI人材の不足数は、2018年現在で3.4万人で、2020年には4.5万人、2030年には14.5万人にまで拡大する見込みだ(※3)。

このような中、ALBERTでは、150名を超えるデータサイエンティストを有し、AIのシステム実装を視野に入れた産業・企業の開発パートナーとして、「ビッグデータ分析」「AIアルゴリズム開発」「システム実装」等のソリューションを提供している。また、産業間のAI・データシェアリングを促進すべく、ALBERTが触媒となる「CATALYST(触媒)戦略」を展開し、重点産業と位置付ける自動車、製造、通信・流通、金融業界で、社会実装の推進に着手している。

ABEJAは、AIの開発・運用に必要不可欠な、様々な大量データの取得、蓄積、学習、デプロイ、推論・再学習のプロセスを省力化するプラットフォーム「ABEJA Platform」(※4)を提供し、AIの民主化を推進してきた。

今回、両社は、AI・分析プロジェクトの協業とMLaaS(※5)の機能拡充に向けた共同開発のため、業務提携契約を締結した。AI・ビッグデータ活用に伴う専門人材の不足や導入のコスト・環境整備、運用など企業が抱える課題に対して効果的なソリューションを提供する。両社で取り組むのは、以下の2つの領域だ。

  1. ABEJA Platformを活用したAI・分析プロジェクトの協業
    ALBERTはABEJA Platformを利用し、ABEJAの顧客の一部に対して、顧客ごとに最適なAI・分析プロジェクトの推進を支援する。また、ALBERTの顧客と取り組むAI・分析プロジェクトは、顧客ニーズに合わせてABEJA Platform上での開発・運用を行うことも可能となる。この取組みにより、短期間で顧客にAIモデルの提供ができ、AIの本番運用で必要不可欠な継続的なモデル改善のプロセスを最適化することが可能になる。
    ABEJAとALBERT、AIの社会実装を促進するため業務提携
  2. MLaaSの機能拡充に向けた共同開発
    ABEJA Platformの一部としてAIモデルや開発ツールを提供するMLaaSの機能拡充に向けて、両社で共同開発を開始する。共同開発の第1弾として、ALBERTが提供するAI・画像認識サービス「タクミノメ」(※6)を、AI開発の初期仮説検証が簡単にできる「ABEJA Platform Accelerator(α版)」に搭載する。同取組みにより、「タクミノメ」のAIモデルの提供範囲拡大による収益機会の増加が期待でき、さらにABEJA Platform Acceleratorでは、新規事業開発推進者が仮説検証できるAIモデルの幅が広がる。
    ABEJAとALBERT、AIの社会実装を促進するため業務提携

※1 出所:株式会社ミック経済研究所
※2 出所:株式会社MM総研
※3 出所:経済産業省及びみずほ情報総研株式会社
※4 データの取得、蓄積、アノテーション(教師データ作成)、学習、デプロイ、推論、再学習といった事業のAI化に欠かせない工程を一貫して進めることができる自社開発のプラットフォーム。2012年から培ってきたAI実装の実績・ノウハウを活かし、AIを最速・最短でビジネスに実装できる環境をプロダクトとして提供している。
※5 Machine Learning as a Serviceの略。ABEJA Platform上で提供する、素早く、簡単にAIモデルを検証したり、自社サービスに組み込むことのできるツール群を総称してMLaaSと呼ぶ。MLaaSの1つとして、ノンプログラミングでAI開発の初期仮説を簡単に検証できる「ABEJA Platform Accelerator(α版)」を提供してきた。
※6 画像認識技術を活用したAI構築支援サービスで、主要な4つのタスク「画像分類」「物体検出」「領域検出」「マルチラベル分類」を提供している。従来ブラックボックスと言われていたディープラーニングの検知基準を注視領域の可視化等も可能で、一部フェーズに特化したツール提供やデータサイエンティストによるプロジェクトの支援等を行っている。

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