アスリートのパフォーマンス向上には、日々のコンディションを把握・管理し、個人やチームが適切なトレーニングとリカバリーを行うこと、そしてケガの予防が重要である。しかし、コンディションの客観的な評価は手間や時間を要するため容易ではなく、過去の経験則など主観的な視点を中心に対応を行っていることが多く、その結果、オーバーワークによりスポーツ障害となるケースもある。
そこで、株式会社ユーフォリアと日本電気株式会社(以下、NEC)は、アスリート向けコンディション管理サービス分野において実証実験を実施し、協業に向けての取り組みを開始する。
同取り組みでは、日本代表・プロチームを中心に30競技・300チーム以上の導入実績があるユーフォリアのスポーツ向けコンディション管理サービス「ONE TAP SPORTS」で培った知見と、NECのAI技術を活用したデータ分析により、パフォーマンス向上とケガの予防をサポートする仕組みを構築する。
具体的には、ウェアラブルデバイスで取得した生体情報データや、アスリート自身が入力した日々のコンディションデータなどをONE TAP SPORTSで収集・集計し、NECのAI技術で分析する。この分析結果をもとに、アスリートの疲労・熱ストレス・睡眠の質などを客観的・定量的な値で指標化し、チーム・アスリートへ提供する。
これにより、トレーニングの内容や強度の調整、アスリートとコーチ・スタッフとのコミュニケーションの円滑化や、アスリート自身のセルフケア意識の向上を図り、パフォーマンス向上とケガ予防を支援する。
今後両社は協業に先立ち、2019年6月からVリーグのNECレッドロケッツ、ジャパンラグビートップリーグのNECグリーンロケッツを対象に実証実験を実施し、2020年度に事業化を予定している。
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