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人工知能(AI) > OKI、移動体の周囲360°を遠隔監視できるリアルタイムリモートモニタリングシステム「フライングビュー」を販売開始
近年、さまざまな現場で車両・船舶・ロボットなどの無人運用が進み、事故防止およびトラブル発生時の迅速・適切な対応のため、遠隔からのオペレーターによる監視と、これを補完するAIによるサポートが、高度遠隔運用サービスとして期待されている。
沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、車両・船舶・ロボットなど移動体の周囲360°を遠隔から監視できるリアルタイムリモートモニタリングシステム「フライングビュー」の販売を開始した。
フライングビュー本体とモニタリング映像イメージ
フライングビューは、4台のカメラ映像から生成された周囲360°の俯瞰合成映像により、現場で稼働する移動体の周囲を、進行方向、左右、後方、さらには上空から見た周囲全体など、見たいところから俯瞰的な映像として見ることができるリモートモニタリングシステムである。
映像処理能力の高いFPGA(※)と小型カメラを組み合わせることで、より鮮明な俯瞰合成映像をリアルタイムに表示する。また、録画機能を持ち、自由視点で再生できることから、事故やトラブル発生時の周囲状況を再現して確認することもできる。
さらに、装置本体にはOKIのAIエッジコンピューター「AE2100」を継承したAIエッジプラットフォームを採用しており、検知対象や運用環境に合わせた映像AIエンジンによって、俯瞰合成映像を常時監視することができる。人の目では捉えきれない場面を「AIの目」が抽出して通知することで、事故やトラブルの予兆を素早く検知し是正するなど、オペレーターによる遠隔監視・サポート業務をより高度化・効率化できる。
左)俯瞰映像の生成イメージ
右)AI機能の活用事例
フライングビューは、AIエッジプラットフォームを採用した装置本体、4台のカメラ、およびWirelessLAN/LTE網経由で接続される受信機(コンソール)で構成されている。車両などの前後左右に取り付けられたカメラ映像をリアルタイムで高画質(HD)の俯瞰映像に合成し、コンソールへ配信する。
機器構成
OKIは、フライングビューのWireless LAN版を2021年12月に、LTE版を2022年3月に出荷開始し、2025年までに累計20億円の売上を目指すとしている。
※ FPGA(field-programmable gate array):製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路であり、広義にはPLD(プログラマブルロジックデバイス)の一種。
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