清涼飲料の新商品開発では、過去の商品開発での知見・経験をもとに、発生しうる品質リスクを洗い出す必要があるが、情報の探索には膨大な時間を要し、探索作業に要する時間には経験値などの個人差があることが課題だったという。
そうした中、キリンビバレッジ株式会社の商品開発研究所とキリンホールディングス株式会社DX戦略推進室は、飲料の商品開発における品質アセスメント業務をサポートする「アセスメントAI」を開発し、2022年4月から一部試験運用を開始したことを発表した。
「アセスメントAI」は、品質アセスメント業務を行う「類似レシピ探索機能」と、品質リスクの可能性を探索する「品質リスク探索機能」で構成されている。

「類似レシピ探索機能」は、キリンビバレッジが開発したレシピ情報をデータベース化し、熟練した開発者の思考パターンを基に構築した独自のAIロジックを持つ機能だ。これにより、新たなレシピ情報をもとに、データベースから類似レシピを探索し、開発者に複数提供することができる。
「品質リスク探索機能」は、法令などのルールやキリンビバレッジのノウハウをもとにした独自のAIロジックを持つ機能で、新たなレシピ情報から品質リスクとなる可能性を探索し、開発者に提供する。
将来的には、「午後の紅茶」や「生茶」ブランドといった基盤ブランド商品、プラズマ乳酸菌入り飲料などのヘルスサイエンス領域商品等の商品づくりに、この仕組みを活用していくとしている。
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