SBテクノロジー株式会社(以下、SBT)は、業務の生産性向上を支援する生成AIサービス「DailyAI(デイリーエーアイ)」の提供を、2023年11月1日より開始する。
「DailyAI」は、Webブラウザからファイルをアップロードして指示をチャットに入力することで、アンケート結果などの統計情報の傾向分析や、議事録や専門文書の要約や誤字脱字チェック、アイデア出し、文章下書き、翻訳などの業務を効率化する生成AIサービスだ。
Azure OpenAI Serviceを用いて開発されており、入力情報は学習に利用されず、データを保護するために、強固なセキュリティ対策が施されている。
また、「DailyAI」側で用意するMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)を用いたユーザ認証およびアクセス元のIP制限もかけることができるため、セキュアに利用することができる。
さらに、管理者専用ポータルサイトから日々の利用状況をグラフで確認したり、ユーザID、日時、対話内容等の利用データ(ログ)をダウンロードすることで、分析や監査等に用いることが可能だ。
文字数制限は、Azure OpenAI Serviceが定めるトークン(テキストをトークンという単位に分解処理したもの)の上限数を超えた利用が可能となっており、長文での質問や回答のやりとりが可能。これにより、膨大なアンケートや論文等のファイルを用いる際にも適している。
提供形態は、企業単位で契約となっており、トークン数に応じた従量課金制だ。月のトークン数の利用上限を企業やユーザ単位で設定することができる。
他にも、過去の対話履歴を保存しない「節約モード」など、トークン消費量を抑える機能を搭載している。
提供プランは、「マイデータ活用プラン」で、Excel、Word、PowerPoint、CSV、PDF、textのファイル形式に対応している。「DailyAI」のWeb UIからファイルを直接アップロードすることで、そのファイルに対して生成AIの指示が行える。
ExcelとCSVは、分析したい列を指定することができ、例えばアンケートデータから傾向を分析したり、複数ファイルをアップロードしたりすることで、ファイルを横断したクロス分析にも対応している。
また、生成AIへ適切な依頼が出来るように、プロンプトのサンプル文を利用できる機能も提供される。
サービス利用料は、初期費用は無料で、月1億トークンが税別10万円からとなっている。なお、サービス利用料に加えて、別途Azure OpenAI Serviceの利用料がかかる。
今後は、手持ちのデータだけではなく、各種クラウドストレージに格納された社内の大量のドキュメントに対しても、自然言語解析技術を用いた検索を行い、社内データに基づく回答を実現させる新たなプランも提供される予定だ。
「マイデータ活用プラン」においては、今後複数ファイル分析やプロンプト入力アシストなど、さらなる機能拡充を予定している。
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