STマイクロエレクトロニクス、NanoEdge AIを無償提供

STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、エッジAIの普及へ向け、機械学習ライブラリ開発ツール「NanoEdge AI Studio」で開発したソフトウェア・ライブラリを無償で提供すると発表した。これらのライブラリは、STM32マイクロコントローラ(マイコン)で無制限に利用することが可能だ。

「NanoEdge AI Studio」は、機械学習(ML)アルゴリズムの開発簡易化、開発期間の短縮に貢献する開発ツールだ。これにより、異常検出、類似度の認識、分類、先進的な回帰アルゴリズムによる予測を実行しやすくなる。特に、機器上で直接学習できる超小型MLライブラリは、複雑な環境での予知保全を可能にするという特徴がある。

「NanoEdge AI Studio」は、Arm Cortex-Mベースのマイコン全般を対象としているため、高効率な機械学習ライブラリの自由な開発や使用が可能となる。

また、特別なライセンス契約により、他社製のArm Cortex-Mマイコンでも利用可能だ。市販されている多くのArm Cortex-Mベースマイコンをサポートすることで、他の組み込み機器でも「NanoEdge AI Studio」を利用可能にした。

これにより、プロジェクト開発中に140以上のSTM32開発ボードを活用でき、さらに1000種類以上の他社製Arm Cortex-Mマイコンから選択できる。

さらに、「NanoEdge AI Studio」をアップグレードし、製品開発の各フェーズでユーザをサポートする新しいサポート・ガイドを追加した。最新バージョン4.3では効果測定ツールが含まれ、生成したアルゴリズムが製品レベルの品質を備えていることを確認できる。

なお、最新の「NanoEdge AI Studio(バージョン4.3)」は、STのウェブサイトから無償でダウンロード可能だ。

STのマイクロコントローラ&デジタルICグループ社長のRemi El Ouazzane氏は、「STの目標は、リソースに制約のあるエッジ・コンピューティング機器で迅速かつ簡単に、高いコスト効率と高精度・高電力効率なAIアルゴリズムを実行可能にすることだ。

今回、目標達成に向けて大きく前進した。全てのArm Cortex-Mエコシステムの開発者が、機器の数量やライセンス数の制限なく、ライブラリを無償で開発・導入し、開発者およびユーザの両方に提供できるようになった。」と述べている。

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