日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)は、生成AIを用いた開発AIエージェント「NSDevia(エヌエスデヴィア)」の提供を、2025年7月より開始した。
「NSDevia」は、2025年1月に株式会社Jiteraと締結したテクノロジーパートナー契約に基づき、Jiteraが開発するAIエージェント「Jitera」を、NSSOLのセキュリティ基準を満たした全社共通の標準プラットフォーム「Nestorium」上に構築し、開発支援ツールとして提供するものだ。
ソースコードの補完やデバッグ支援に加え、要件定義書や設計書、テストケースなどのドキュメント作成を支援し、それらをAIと人間の双方にとって読み書きしやすい形式で管理する機能を備えている。ドキュメントの作成・修正履歴も自動で管理されるため、変更の追跡が容易だ。

また、コーディング規約などの指示内容を文書化することで、シンプルなプロンプトから高精度な成果物を生成することが可能になる。
既存のドキュメントの取り込みにも対応しており、過去の資産を活かした開発が可能だ。
加えて、「AIチャット機能」を搭載しており、コードやドキュメントに関する質問、コーディングやドキュメンテーションなどの各種タスクを対話形式で依頼できる。
なお「NSDevia」は、Webブラウザだけでなく、Visual Studio Code、JetBrains IDE、Eclipse IDEに対応した専用プラグインを提供している。

活用シーンとしては、ブラックボックス化した既存システムのリバースエンジニアリングや、レガシーシステムのモダナイゼーション支援、保守・運用業務の効率化と知見の継承や、新規システム構築における品質・コスト・納期の最適化が挙げられている。
提供形態は、インターネット経由で利用できるSaaS型プランと、NSSOLのサービスプラットフォーム上に専用のNSDevia環境を構築して提供する専用環境プラン、顧客のインフラ環境でのオンプレミス型のプランが用意されている。また、個別の要件に応じたカスタマイズが可能で、社内システムとの連携や独自運用にも対応するとのことだ。
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