株式会社大分銀行は、アンドドット株式会社が提供するAI議事録ソリューション「Geasy(ギージー)」を導入し、工数削減に成功したことを発表した。
大分銀行では、経営会議や戦略会議、融資部門の決定会議など、重要な会議では「議事録作成が必須と定められた厳格なルール」が適用されていた。
その結果、役席者など高コストなポジションの行員が、本業の意思決定や戦略立案ではなく議事録作成に多くの時間を費やしており、長期的な生産性向上への貢献が難しいという課題があった。
そこで今回「Geasy」を導入。「Geasy」は、高精度の音声認識技術とAIを活用し、会議の内容をリアルタイムで文字起こしするソリューションだ。
主な機能として、会議の発言を適切にテキスト化する文字起こし機能に加え、AIが会議内容を適切に振り返れる要約を自動生成する会議要約機能がある。
また、会議内容に関する質問やお礼メールの作成などもAIに依頼できるAI依頼機能を搭載している。
導入後、「Geasy」は行内での利用が拡大し、議事録一件あたり平均2時間程度の削減効果により、観測可能な本部で月間30〜40件の議事録作成工数において、合計で月間80時間超の工数削減を見込んでいる。
また、会議の質向上の面では、議事録作成担当者の負担が減り、会議参加者が発言や意思決定により集中できるようになったのだという。
特に、これまで議事録をとっていなかった軽いミーティングでも「Geasy」で記録を残すことが可能になったため、「記録と次回のタスク洗い出し」習慣の定着による組織文化の変革に現在取り組んでいるとのことだ。
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