多くの企業において、請求業務は月末月初に負荷が集中するボトルネックとなっている。
しかし、取引先ごとに異なる契約要件や、既存の管理システムと連携できないイレギュラーな処理が発生するため、完全な自動化が難しく、手作業による確認や修正などの属人化した業務が残存しているのが現状だ。
こうした中、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社は、企業の請求書発行・受領などの請求業務において、生成AIやRPAを活用し、人の作業工数を「ゼロ」にすることを目指す新サービス「請求業務のゼロ化」の提供を、2025年12月10日より開始した。
「請求業務のゼロ化」は、請求書の発行、受領、契約内容との照合、承認ワークフローといった一連のプロセス全体を対象に自動化を行う伴走型DXサービスだ。
生成AI、機械学習、RPAなど、複数のテクノロジーの中から、AI等の専門知識を持つコンサルタントが最適な技術を選定し、専任技術者が業務プロセスへ実装する。
最大の特徴は、従来は自動化が困難とされてきた「非定型作業」や「非構造化データ」の処理に対応した点にある。
例えば、フリーテキストで記述された「請求書作成依頼」の内容をAIが解釈し、締め切り日の計算や後続処理の判断を自動化することが可能だ。
また、受領業務においても、取引先ごとに様式が異なる請求書を効率的に管理し、発注管理システムや経費精算システムと連携させることでデータ入力を自動化する。
導入効果として、ある事例では毎月1,600枚以上の請求書発行を手作業で行っていたプロセスに対し、同サービスを適用した結果、人的工数を約76.3%削減することに成功している。

なお、同社はこれまでも「セールス」「マーケティング」「採用」の領域で「ゼロ化」シリーズを展開しており、今回の請求業務向けサービスの追加により、バックオフィス領域を含めた広範なプロセスDXを支援し、企業の生産性向上と中長期的な企業価値向上に貢献するとしている。
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