インターネットバンキングの利用拡大に伴い、金融犯罪の手口は日々巧妙化の一途をたどっている。
これまで多くの金融機関で採用されてきた、あらかじめ設定した条件に基づいて不正を判定する「ルールベース型」の検知システムでは、次々と現れる新たな攻撃パターンへの即応が難しく、セキュリティ対策と顧客利便性の両立が課題となっていた。
こうした中、auじぶん銀行株式会社は、株式会社ラックが提供するAI不正取引検知サービス「AIゼロフラウド」を導入し、2025年12月14日より運用を開始したと発表した。
今回導入された「AIゼロフラウド」は、金融犯罪に関する専門知識と最先端のAI技術を融合させたソリューションだ。AIが過去の膨大な取引データを学習し、さらに金融犯罪対策センターなどが収集する最新の犯罪手口を取り込むことで、検知モデルを継続的にアップデートさせる。
これにより、従来の固定的なルールでは見逃されやすかった未知の不正パターンや、通常とは異なる微細な予兆をリアルタイムで検知することが可能となる。
ルールによる検知と「AIゼロフラウド」による検知の比較
具体的な運用においては、AIが取引内容を瞬時に解析し、不正送金のリスクが高いと判断した場合、その振込処理を一時的に保留する措置をとる。その上で、利用者に追加の本人認証を求めるなどのフローを自動的に適用し、資金の実質的な流出を食い止めるというものだ。
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