TempestAI、生成AIとクオンツモデルを統合した「資産運用AIエージェント」を発表

金利変動や地政学リスクなど、金融市場に影響を与える要因が複雑化する中、従来の数値データのみに依存した「クオンツモデル」だけでは、市場の急激な変化や文脈を捉えきれないという課題があった。

また、熟練のファンドマネージャーによる定性的な判断は属人化しやすく、その判断根拠を客観的に説明することの難易度も年々高まっている。

こうした中、TempestAI株式会社は、生成AIによる「定性情報の解析」と、クオンツモデルによる「定量分析」を統合した「資産運用AIエージェント」を2026年1月31日に正式リリースした。

「資産運用AIエージェント」は、日々のニュース、経済指標、企業の開示情報、マーケットコメントといった膨大なテキスト情報を生成AIが解析し、市場への影響シナリオやリスク要因を構造化する。

これに、価格データに基づく時系列解析やクオンツモデルによる定量的な示唆を組み合わせることで、「データ上の兆候」と「市場の文脈」の両面から投資判断を支援する仕組みだ。

これにより、従来の数理モデルではカバーできなかったニュース・マクロ環境・企業の定性情報を、数理的に処理可能な形へ落とし込み、投資判断の合理性と再現性を向上させる。

また、金融機関におけるAI導入の最大の障壁の一つが、AIの判断プロセスが見えなくなる「ブラックボックス化」である。

そこでこのエージェントは、単に「買い・売り」の推奨を出すだけでなく、「なぜその判断に至ったのか」という論点やシナリオを構造化して提示するよう設計されている。

これにより、運用担当者はAIの提案を鵜呑みにするのではなく、その根拠を理解した上で最終的な意思決定を行うことができ、顧客やステークホルダーへの説明責任を果たすことが可能となる。

さらに、金融機関や運用会社ごとに異なる「投資哲学」「運用ルール」「リスク許容度」に応じたカスタマイズにも対応しているほか、特定のアセットクラスや運用戦略に限定した導入も可能だ。

なお、同社には、金融AI研究の第一人者である東京大学・松尾研究所の金剛洙氏が技術顧問として参画しており、すでに銀行や証券会社など数十社の金融機関との取引実績を有しているとのことだ。

今後は、財務分析やオルタナティブデータとの連携機能も強化し、金融実務の高度化を支援していく方針だ。

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