鉄道業務においては、運転取扱実施基準や乗務員実務マニュアルなど膨大な規程類の習熟が求められており、状況に応じた迅速な対応が不可欠である。
特に事件や事故などの異常時においては、現場の担当者が正確な情報を素早く入手し、的確な判断を下すための情報探索の迅速化が課題となっていた。
こうした中、京王電鉄株式会社は、株式会社サイエンスアーツのフロントラインワーカー向けのライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」と、生成AIツール「KEIO AI-Hub」を連携させた新たなシステムの運用を開始した。
京王電鉄では、異常発生時の初期対応や情報連携を迅速化するため、すでに2022年より全駅および全車掌を対象に「Buddycom」を導入していた。
今回の取り組みは、この既存の音声コミュニケーション基盤にAIによる検索・要約機能を統合することで、鉄道運行業務における現場の異常時対応力を強化するものである。
同システムでは、乗務員や指令員が「Buddycom」上で音声またはテキストを用いて質問を行うと、「KEIO AI-Hub」が社内の規程類やマニュアルを即座に検索・要約する。
その回答はテキストおよび音声として即時に現場へ返される仕組みとなっている。
これにより、緊急時であっても、音声インターフェースを通じて必要な情報を即座に引き出せるため、異常時における迅速かつ的確な判断と対応が支援される。
また、この仕組みは緊急時のみならず、日常業務における疑問の即時解消や、乗務員の人財育成の高度化にも寄与するとのことだ。
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