小売業の店舗運営においては、多岐にわたる業務を限られた人員と時間でこなす必要があり、顧客一人ひとりに寄り添った接客時間をいかに確保するかが重要な経営課題となっている。
ドラッグストアを展開する株式会社ツルハホールディングス(以下、ツルハHD)でも、業務の標準化に向けてマニュアルの整備を進めてきたが、その内容は画像や表、文章などさまざまな形式で掲載されており、膨大かつ複雑化していた。
こうした中、ツルハHDは、日本電気株式会社(以下、NEC)および株式会社ProofXから提供を受け、生成AI技術を活用した社内ナレッジ検索システムを構築し、2026年2月末までに1,000店舗以上への導入を完了した。
新たに導入された社内ナレッジ検索システムは、テキスト情報だけでなく、マニュアル内に含まれる画像や図表などもAIが理解し、適切に情報を抽出する技術を備えている。
従業員が日常的な言葉で質問を入力すると、システムがチャット形式で即座に回答の文章を提示する仕組みだ。
これにより、専門的なIT知識を持たない従業員でも直感的にシステムを利用でき、これまで情報探索に費やしていた時間を大幅に短縮することが可能となった。

なお、同システムの開発・導入プロセスにおいて、ツルハHDは現場主導のアプローチを徹底したのだという。
実際の店舗で働く従業員に試用してもらい、現場から上がってきた声をシステムの改善に随時反映させる「反復改善型」のフローを採用することで、真に使いやすいユーザーフレンドリーな環境を追求した形だ。

同社は今後、同システムをグループ各社へ順次展開するとしている。
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