製造業の現場では、不具合発生時に顧客へ提出する調査報告書の作成に多くの工数が費やされているケースが多い。
ミズタニバルブ工業株式会社においても、過去の類似事例の調査や原因・対策の整理には経験が必要であるため、特定のベテラン社員への問い合わせが集中することによるナレッジの属人化や、担当者ごとの品質のばらつき、若手社員の育成負荷が大きな経営課題となっていた。
こうした中、ミズタニバルブ工業は、株式会社FOXONの支援のもと「不具合報告書の作成支援AIシステム」を導入し、業務の大幅な効率化と組織的な技能伝承の体制を構築したと発表した。
今回導入されたシステムは、過去の不具合報告書をデータベース化し、AIがそれを参照することで、ベテランの判断ノウハウを組織の資産として活用する仕組みだ。
作業者が不具合の概要を入力することで、AIが過去の類似事例を自動で検索・参照し、原因区分を考慮した推定結果を伴う報告書の下書きを即座に生成する。

このシステムの稼働により、ミズタニバルブ工業では従来半日を要していた報告書の作成時間を1時間以内に短縮することに成功した。
また、経験の浅い若手社員であっても、過去のデータに基づいた根拠のある原因推定と一定品質の下書き作成が可能になった。
これにより、特定の担当者への業務集中や品質のばらつきが解消され、報告書の標準化が実現しているとのことだ。
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