オムロンフィールドエンジニアリング株式会社と株式会社松尾研究所は共同で、作業現場で撮影された点検写真をAIにより自動判定する新たなシステムを開発したと発表した。
同システムは、松尾研究所が有する生成AIや画像認識技術と、オムロンフィールドエンジニアリングが培ってきた保守業務の現場知見を融合し、人がマニュアルを参照しながら行ってきた判断プロセスをシステム化するソリューションだ。
従来の外観検査のような単純な画像パターン認識にとどまらず、写真に含まれる文字情報を読み取り、その内容が正しい設定値であるかを意味的に判断する高度な仕組みを備えている。
具体的には、松尾研究所のAI技術を基盤に、文字認識(OCR)による文字抽出と大規模言語モデル(LLM)による意味理解を組み合わせている。
また、AIの判断理由を段階的に提示する推論過程の可視化技術を採用することで、現場担当者が結果の妥当性を確認しながら活用できる透明性と安定性を確保しているのだという。

社内現場にて約4か月間実施された実運用検証では、8,000件以上の判定においてAI精度89%、システムエラー率0.2%という高い安定稼働と実用性が確認された。
オムロンフィールドエンジニアリングはこの結果を受け、2025年10月よりAI適用効果の高い点検業務を中心にシステムの本格導入を開始しているとのことだ。

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。
