エンタープライズ企業において、長年稼働してきたWindowsやメインフレーム、VMwareなどのレガシーシステムのクラウド移行やモダナイゼーションは、多大な時間と人的リソースを要する。
それに伴う高額な維持・ライセンスコストや技術的負債の解消が、AI時代における企業の競争力を左右する大きな経営課題となっていた。
こうした中、Amazon Web Services(以下、AWS)は、アプリケーションからデータベースに至るまで、システム全体のクラウド移行と最新化(モダナイズ)を促進する新たなサービス「AWS Transform」を発表した。
同サービスは、専用のAIエージェントが評価やコード分析、リファクタリング、さらには依存関係の把握や変換プランニングに至る複雑なタスクを自律的に実行するエージェンティックAIプラットフォームだ。
これまで手作業で行われてきた膨大な移行タスクをAIが代替し、品質やコントロールを維持したまま、数百規模のアプリケーションを同時に変革する。
具体的には、Windows、メインフレーム、VMwareのそれぞれに特化したAIエージェントが用意されている。
例えばWindows環境では、.NETアプリケーションやSQL Serverの移行を加速することで高額なライセンスから脱却し、運用コストを最大70%削減することが可能となる。
また、メインフレームのモダナイズにかかる期間を従来の数年から数か月へと大幅に短縮するほか、VMwareのネットワーク構成のAWSへの変換作業において最大80倍の高速化を実現した実績も挙げられている。
さらに、システム移行の実行だけでなく、自然言語を用いたチャット機能や共有ワークスペースを通じて、部門横断的なチームがリアルタイムに進捗を管理し、共同作業を行える環境も提供される。
加えて、同エージェントはコードサンプルやドキュメント、開発者のフィードバックから継続的に学習し、JavaやPythonといった言語のアップグレードなど、組織固有のカスタム変換にも対応するとのことだ。

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。
