リコー、360度カメラ「RICOH THETA X」にAIで物件集客用写真を自動生成する機能を搭載

不動産業界では、物件情報をいち早く、かつ豊富に発信することが反響獲得の重要な要素だが、営業担当者は物件の撮影や写真選定に多くの時間を費やしているほか、撮影漏れや写真不足によって追加撮影や物件への再訪問が発生することもあり、業務の効率化が求められている。

また、近年は物件の内見や紹介において360度画像の活用が進んでいるものの、360度画像を撮影していても、ポータルサイトへの掲載やチラシ作成などの集客用途には、別途通常の写真を用意する必要があった。

こうした中、株式会社リコーは、同社が提供している不動産事業者向けサービス「RICOH360 ビジネスパッケージ 集客AI」において、360度カメラ「RICOH THETA Ⅹ」の不動産専用モデル本体に搭載したAIが、撮影した360度画像から物件の集客用写真を自動生成する新機能「THETA内画像切り出し機能」を、2026年10月中旬より提供開始すると発表した。

この機能は、「RICOH THETA Ⅹ」のカメラ本体に搭載したAIが、1回の撮影で得た360度画像から空間や設備を認識し、集客用の写真を複数生成するものだ。

カメラ内部に搭載されたエッジAIが撮影データをリアルタイムで解析し、室内空間の明るさや色味の自動調整に加え、広角レンズ特有の歪みを抑えた自然な平面写真を自動生成する。

リコー、360度カメラ「RICOH THETA X」に物件集客用写真の自動生成AIを搭載
「THETA内画像切り出し機能」の概要

さらに、360度全方位画像の中から物件の魅力を最も効果的に伝える構図をAIが判断して自動切り出しを行うほか、水平と画角を整えた通常の写真を自動生成するため、現場での撮影からサイト掲載用データの準備までが一貫して完結する。

生成した写真は、不動産ポータルサイトへの掲載、自社サイトやSNS、チラシなど、集客のための様々な用途に利用することができる。

なお、リコーは2026年5月にLIFULLと連携し、「RICOH360 ビジネスパッケージ 集客AI」を活用した賃貸物件向け集客用コンテンツの自動生成の取り組みを発表している。

この第一弾として、「RICOH THETA」で撮影した360度画像から物件紹介動画を自動生成する仕組みを提供しており、今回の「THETA内画像切り出し機能」はこの取り組みを拡張するもので、動画に加えて集客用写真の生成まで支援する。

同機能は、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」向けに提供している「RICOH360 ビジネスパッケージ 集客AI」の契約事業者向け機能として提供されるとのことだ。