マイクロソフトの「みんなのAI」の考え方に基づき、AIと深層学習のパワーを活用して、誰でも最適なシャッターチャンスでの撮影、より高品質のイメージで撮影できるカメラアプリ
この記事はマイクロソフトのブログ記事で発表された内容である。
マイクロソフトは、AIを活用したiPhoneとiPad向けカメラアプリMicrosoft Pixの新機能をリリースした。この新機能を使えば、スナップ写真に、アムステルダム、パリやニューヨークの有名ギャラリーに飾られた絵画や芸術的な写真を思い起こさせる、スタイルを自動的に加えることができるという。
「Microsoft Pix」とは、マイクロソフトの「みんなのAI」の考え方に基づき、AIと深層学習のパワーを活用して、誰でも最適なシャッターチャンスでの撮影、より高品質のイメージで撮影できるカメラアプリ。今回、撮影した写真を名画風に変換する「Pix Styles」と、変換の過程を描画アニメーションにする「Pix Paintings」の二つの新機能が追加された。
Microsoft Research AsiaおよびSkypeチームと連携して開発されたこの新機能は、マイクロソフトの研究者が開発したインテリジェントなアルゴリズムを活用して、すべてのユーザーがすばらしい写真を撮影できるアプリケーションMicrosoft Pix for iOSのメジャーアップデートの一部。
新機能のひとつであるPix Stylesは、写真を有名な絵画に触発されたスタイルに変換したり、画像が燃えているように見える特殊効果を追加したりすることができるという。
写真全体の色を変更するフィルターとは異なり、Pix Styleはテクスチャー、パターン、色合いを、選択したスタイルに変換し、新たな作品を作り出すという。Pix Stylesは11種類のユニークな芸術スタイルと共に本日提供開始され、今後新たなスタイルが追加されるとしている。
2つめの新機能であるPix Paintingsは、選択したスタイルで絵画が描かれるタイムラプス動画を作成し、ユーザーに名作ができあがるまでの過程を見せてくれる。
これらの機能を構築するために、Pixの開発チームは、ディープニューラルネットワークと呼ばれる人工知能の処理アプローチを使用し、多数の絵画のデータを使用して絵画の本質的スタイルを学習させた。この情報がPix Stylesの写真変換とPix Paintingsの描画アニメーションに使われるという。
Pix Stylesはデバイス上で直接稼働するため、計算のためにクラウドにアクセスする必要はない。これは、AIをクラウドからネットワークの「エッジ」上のデバイスに移行していくというマイクロソフトの全体戦略の一環だという。これにより、迅速かつ容易に写真を芸術作品に変換でき、通信も使用しないことから通信費と待ち時間を削減できるとしている。
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