TIS、ロボットが人間の業務代行・分担を実現する「サービスロボットインテグレーション事業」を提供

TIS株式会社は、警備、案内、運搬、清掃など人の業務の一部をサービスロボットが代行・分担する環境を実現する「サービスロボットインテグレーション事業」を提供する。

同事業では、複数のサービスロボットを統合的に管理し、複数のロボット同士やセンサーなどの環境や人を含めた相互連携を実現するプラットフォーム「RoboticBase(ロボティック・ベース)」と、これに関連するインテグレーションサービスを提供。「RoboticBase」は、今秋中にβ版を開発し、来春を目途に正式版を公開する予定としている。

「サービスロボットインテグレーション事業」では、以下2つのサービスメニューを準備する。

  1. サービスロボットインテグレーションプラットフォーム「RoboticBase」
    「RoboticBase」は、IoT・スマートシティ向け基盤ソフトウェア「FIWARE(ファイウェア)※1」をベースに構築されたソフトウェアサービス(SaaS)のプラットフォーム。業務・環境に適応させた新ロボットの追加のための標準的なインタフェースを用意し、ロボットと設備に設置されたカメラやIoTデバイスとのリアルタイムなデータ連携、官民のオープンデータ(災害アラートなど)との連携を可能にする。

    技術的には、データ連携のための標準的なインタフェース仕様である「Next Generation Service Interface (NGSI)」に沿ったシステム間連携のしくみを利用するとともに、外部システムとの連携部分については、 NGSI、HTTP、MQTTといったインターネットおよびIoTで標準的に活用されているプロトコルに対応しているため、サービスロボットメーカー各社も、「RoboticBase」を通じて他のロボットやIoT機器、オープンデータなどとの連携が容易になる。

    また、サービスロボットを活用したい企業は、「RoboticBase」を介して複数機種のサービスロボットを束ねて統合的に業務利活用することができるようになる。

  2. サービスロボット導入コンサルティング
    企業がサービスロボットを導入するには、これまで人がやっているどの業務をロボット化するかという観点から、業務プロセスの再設計および費用対効果の算定が重要な課題となる。TISは、サービスロボットを導入し効果を出すためのコンサルティングを提供する。

TISでは、「RoboticBase」のβ版を活用し、参画する一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム(※2)の AI・ロボット分科会を通じて、会津大学と共同で2018年度内に会津大学内で実証実験の実施を計画している。

また、「RoboticBase」の構築に向けて、ゼネコン、デベロッパー、ビルメンテナンス企業などを含むビルメンテナンス市場の様々なプレイヤーとの協業の準備を進め、「サービスロボットインテグレーション事業」を、まずは警備や案内、運搬、清掃など業務代行のニーズがあるビルメンテナンス市場向けに展開し、段階的に適応市場を広げると発表した。

※1 FIWARE:FI(Future Internet)WARE(次世代インターネット基盤ソフトウェア)。FI-PPPが次世代インターネット技術における欧州の競争力強化と、社会・公共分野のスマートアプリケーション開発を支援するために、開発した基盤ソフトウェア。
※2 一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム:シチズンセントリックな視点とオープンなクラウド技術により世界最高レベルの電子政府および電子自治体を実現するため、政府機関への提言とその実現にむけた活動を行う一般社団法人。政府施策を支援、促進するために専門家から構成される分科会、ワーキンググループを立ち上げて活動を行っている。構成メンバー35社(2018年4月現在)。

【関連リンク】
オープンガバメント・コンソーシアム(OGC)
会津大学(University of Aizu)

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