STマイクロエレクトロニクス、 電力効率向上・常時動作可能な6軸モーション・センサを発表

STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、電力効率と精度が高く、常時動作が可能な6軸モーション・センサ「LSM6DSO」を発表した。同製品は、3軸加速度センサおよび3軸ジャイロ・センサを集積しており、「LSM6DSO」の電力効率と精度により、組込みシステム全体の電力効率も向上させるという。

「LSM6DSO」の2つの主要機能により、システム・レベルでの電力効率の向上が実現する。

  • 同製品には、9KBのFIFOが搭載されており、同等のセンサよりも大容量のデータを保存することができるため、システム・プロセッサの待機時間を延長し、データの要求回数を削減することができる。
  • シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI) / I2Cに、MIPI I3C(SM)シリアル・インタフェースが追加されている。高速インタフェースであるMIPI I3Cは、動的アドレスの割り当て、受信側による通信の起動、およびI2Cより10倍速い通信速度を実現する。

データ伝送の高速化と頻度の低減を行うことで、プロセッサのスリープ時間を延長し、システムの消費電力を低減するという。

そのほか、「LSM6DSO」にはプログラム可能なステート・マシンが組み込まれているため、プロセッサの負荷低減に貢献する。この機能は、単純な反復処理による負荷を軽減することでシステムをさらに省電力化するという。

「LSM6DSO」の加速度測定範囲は±2〜±16gで、角速度測定範囲は±125〜±2000dps。また、70mg/√Hzの加速度ノイズ密度、3.8mdps/√Hzの角速度ノイズ密度(RND)、光学式手ブレ補正 / 電子式手ブレ補正アプリケーション向けの選択可能な位相遅延、および±1dps(Typ)のゼロレート・レベル性能を有しており、クラス最高のノイズ性能を実現。これらの性能は、特に高精度のモーション検知やカメラの性能向上などに貢献する。

STが開発した歩数計アルゴリズムにも対応する「LSM6DSO」は、浮動小数点演算を利用して歩数のカウント誤差を60%低減。また、誤検知防止ブロックを搭載し、バスや地下鉄などで移動したことを認識し、歩数の誤カウントを低減する。さらに、このアルゴリズムは特定のユーザ・グループの身体パラメータに応じて設定を調整できるため、さらに精度を向上させることができるという。

「LSM6DSO」の価格は、1000個購入時に約1.99ドルだ。

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