オムロン、高低差±5cmを正確に検知する「絶対圧センサー」量産開始

オムロン株式会社は、±5cmの高低差における気圧の変化を正確に検知する「絶対圧センサー(※1)」を開発し、本日1月12日より量産を開始すると発表した。

近年、モバイル機器やウェアラブル端末などを通じて人の位置情報や行動情報を活用するアプリケーションが広がっている。こうした中、それらの情報を高精度に取得するためのセンサーを各種機器に内蔵するニーズが高まっている。

 

今回量産を開始する「絶対圧センサー」は、気圧を検知するMEMSセンサーチップと信号を処理するICチップを縦2.0mm×横2.5mm×厚み0.85mmの小型パッケージに搭載することで、高低差±5cmに相当する±0.6Paの気圧変化を高精度に測定する絶対圧センサーだ。

圧力検出部における可動領域を拡大することでMEMSセンサーチップの高感度化を実現すると共に、ICチップにデジタルフィルターを内蔵することで徹底した低ノイズ化を図った。これにより同社従来品比10倍(※2)の高精度化を実現した同製品を、スマートフォンやタブレットPC、フィットネス・健康管理向けウェアラブル端末、活動量計(※3)などに搭載することで、立つ、座る、寝る、倒れるなどの人の動作や、階段などの昇降を高精度に判別するアプリケーションを実現する。

 

(※1) 絶対真空をゼロ基準にして表した圧力を検知するセンサー。
(※2) ±50cmの高低差の気圧変化を検知する同社絶対圧センサーとの比較(2013年6月18日発表)。
(※3) 歩数測定に加え、中強度・低強度の運動や生活上の活動(掃除機をかける、軽い荷物運び、炊事など)における活動量を測定する機器。

 

【主な特長】

・±5cmの高低差の気圧変化に相当する±0.6Paの相対圧力精度(デジタルフィルタ使用時)
・パッケージサイズは、縦2.0mm×横2.5mm×厚み0.85mmと小型サイズ
・30kPa~110kPaと広い検出範囲
・電池の長寿命化に貢献する4.1~21.4uAの低消費電流(測定条件および動作モードに依存)
・温度センサーを内蔵し、センサー周囲温度の変化に対する気圧変動影響を補正可能
・I2C/SPI出力方式を採用し、シリアル通信に対応

 

【主な仕様(項目/仕様)】

圧力測定範囲/30kPa~110kPa
絶対圧力精度/±100Pa
相対圧力精度/±3.9Pa(Typ.)
相対圧力精度(デジタルフィルタ使用時)/±0.6Pa(Typ.)
絶対温度精度/±2℃
平均電流/4.1~21.4uA
入出力インターフェース/I2C/SPI
電源電圧/1.71~3.6V

 

オムロンは同製品を、2016年1月13日(水)から15日(金)まで、東京ビッグサイトで開催される「第2回ウェアラブルEXPO」に出展する。(オムロン出展位置 :E23-27 )

 

【関連リンク】
オムロン(OMRON)

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