口腔ケア×AIで実現、口臭リスクを判定するスマートフォンアプリ「RePERO」 ―ライオンイノベーションラボ インタビュー【第2回】

大手百貨店で実証実験も進行中、従業員の「意識の変化」をとらえたい

小泉: 今、考えている利用シーンはどういうものですか?

尾本: まずは接客業の方をターゲットに考えています。特に、お客様が上質な接客を求めている百貨店や高級ホテルなどです。

小泉: 一般消費者向けには出さないのでしょうか。かなり話題になりそうですが。

尾本: 10月にCEATEC(IoT/CPSの総合展)に出展した際も、多くの方に興味を持っていただきました。ただ、一方でヘルスケアのアプリにお金をなかなか落としてもらえないという市場の実態もあります。ですから、ビジネスモデルをきちんとつくるためには、まずはB2Bのサービスで始め、他の機能も加えて反響がよければ、一般のお客様にも展開しようと考えています。

小泉: ホテルや百貨店には既にサービスの提供を始めているのでしょうか。

尾本: 今、東急百貨店様と実証実験を行っています。実際に使ってみてどうか、UI(ユーザーインターフェース)もそうなのですが、従業員の方の「気持ちの変化」をとらえたいと思っています。なぜなら、「RePERO」の目的は、従業員の方の意識を変えることにあると考えているからです。口臭リスクをチェックすることで、積極的に接客ができるようになったり、笑顔が増えたり、そういう成果が見えればと思っています。

口腔ケア×AIで実現、口臭リスクを判定するスマートフォンアプリ「RePERO」 ―ライオンイノベーションラボ インタビュー【第2回】
イノベーションラボの尾本さよ研究員。イノベーションラボができるまで、尾本研究員は既存の業務と「RePERO」のプロジェクトを同時並行で進めていた。しかし今では「RePERO」に専念できる体制となり、プロジェクトの進行も加速しているという。

小泉: まずはB2Bで、ゆくゆくはB2Cへひろげることも検討するということでしたが、尾本さんとして「RePERO」を将来的にこんなサービスにしたいという抱負はありますか?

尾本: 利用していただける業界をひろげたいと思っています。塾や美容院など、想定できる利用シーンは本当にさまざまです。また、口臭リスクにとどまらず、最終的には従業員の方の「健康」につながっていくような、総合的なアプリにしたいと考えています。

小泉: 貴重なお話、ありがとうございました。

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