東京海上日動と日立が協創開始、IoTとAIによる予兆診断技術活用の製造現場向けソリューションを提供

製造現場で、安全かつ安定的な運転継続が求められるような機器やプラントは、制御システムからの情報や現場巡回による目視確認などにより、個々の機器や設備の運転状態を把握することが一般的だ。その判断は熟練技能者の経験やノウハウに依存しているという実態があるが、労働人口の減少により熟練技能者の確保は年々難しくなっており、熟練技能の継承は、製造現場の安定稼働や生産の効率化を図るうえで喫緊の課題となっている。

このような状況のなかで、東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)と株式会社日立製作所(以下、日立)は、製造現場でのデジタル技術の普及をめざし、デジタル技術を活用した運用・保守を推進するためのデジタルソリューションを共同で提供、そこから得られるデータを活用した新たな保険サービスの開発に向けて両社で協創を開始する。

両社は、協創の第一弾として、日立のIoTとAIによる予兆診断技術を活用して、物的損壊を要件とした従来の保険に、予兆を検知したことに起因して製造現場側での対応に要する費用などを補償する新たな保険を組み込んだソリューションを提供開始する。これにより、同ソリューションを導入した機器やプラントで、経験やノウハウだけではなく、予兆診断データに基づいて事故を未然に防ぐ運用・保守の普及を促進していくとした。

さらに、今回の取り組みによって得られる運転データや保守データを両社で分析し活用することで、東京海上日動は、AIやIoTから得られるデータを活用した事故の未然防止に繋がる新たな保険商品や付帯サービスの開発を加速させ、日立は「Lumada(※)」の製造業向けデジタルソリューションのラインナップを拡充させる。

この取り組みは、既に一部の化学メーカーで実証実験が進められ、今後は他業種や海外の製造現場への展開も視野に入れて進められる。

※ 顧客のデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立のデジタル技術を活用したソリューション、サービス、テクノロジーの総称。

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